内容紹介
●看護職として患者家族と向き合うための姿勢を身につけることに主眼をおいてまとめた家族看護学の入門書.
●「家族看護学」の応用範囲は広く,多様な理論的背景や考え方に基づく「家族看護論」が存在するなかで,わかりやすい解説と取り組みやすい演習を通して,家族看護の初学者が「家族をどのように考えるか」を学習できるようにまとめた.
●主な家族看護統合モデルの特徴を概観するとともに,特にカルガリー式家族看護モデルについて,理論とアセスメント/介入モデルの関係を平易に解説し,演劇制作というグループワークの学習方法を用いることによって理解を深められるように組み立てている.
●読者自らが学習の主体として家族看護の基本的な考え方を身につけ,エクササイズや課題を活用することを通して思考を深められるよう工夫するとともに,さらに専門的に学習したい読者のために関連図書を紹介し,よくある質問に対してQ&A形式で答えた.
●第2版では,ジェノグラム・エコマップの表記法を整理・統一した.
目次
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
小林奈美【こばやしなみ】
東京都出身.東京大学医学部保健学科卒業,同大学院医学系研究科博士課程修了,博士(保健学).専門は,家族看護学,老年看護学,地域看護学.
国家公務員共済組合連合会虎の門病院,文京区保健衛生部,小石川医師会訪問看護ステーションにて看護師の臨床経験をもつ.東京都老人総合研究所研究員を経て,東京大学大学院医学系研究科助手として勤務中,カナダカルガリー大学家族看護ユニット初のポストドクトラルフェローとして研究留学.帰国後,鹿児島大学医学部助教授に就任.2007年4月より同教授,2009年4月〜北里大学看護学部教授.
著書(分担執筆・翻訳・寄稿を含む)に「実践力を高める家族アセスメント PartT」「はじめて学ぶ質的研究」「エッセンシャル看護情報学」(以上,医歯薬出版),「精神看護エクスペール精神看護と家族ケア」(中山書店),「褥創治療の常識非常識」(三輪書店),「家族看護を基盤とした在宅看護論U」(日本看護協会出版会)などがある.