医学のあゆみ
271巻4号
肉腫治療の最前線
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2019年10月
- 注文コード:927104
- 雑誌コード:20474-10/26
内容紹介
・肉腫は,ほかのがん腫に比べて発症頻度は低く“希少がん”に分類されるが,発生部位はさまざまで罹患患者の約1/2は遠隔(肺)転移を生じ,不幸な転帰に至る難治性疾患のひとつとされる.
・2019年5月29日 にはがん遺伝子パネル検査が承認を受け,診療現場で個別化医療の実現に向け“がんゲノム医療”の導入が本格化している.
・本特集では,このような動向を鑑み,基礎・診療の最前線でご活躍の先生方に,肉腫の発生や病態の解明,さらに診断や治療に対する新たな取り組みを多方面から解説していただく.
目次
はじめに 中 紀文
近年の軟部肉腫病理診断−現行組織分類と分子病理診断医の関わり 長田盛典
骨軟部腫瘍の網羅的ゲノム解析 平田 真
肉腫のがんクリニカルシークエンス 末原義之・Marc Ladanyi
肉腫モデルマウスの創出と発がん過程の解析 田中美和・中村卓郎
肉腫の研究モデル − 細胞株とPDX モデル 箱ア道之
処理骨を用いた患肢温存手術 武内章彦・土屋弘行
進化する肉腫の薬物治療 屋木敏也
骨軟部肉腫に対する粒子線治療−重粒子線・陽子線 出水祐介
連載
地域医療の将来展望(7)
最近の地域人口の動向−続く大都市部への人口集中 大林千一
診療ガイドラインの作成方法と活用方法(2)
診療ガイドラインと医療訴訟 桑原博道・淺野陽介
TOPICS
遺伝・ゲノム学 食道がんの起源−正常食道上皮は加齢とともにドライバー変異で置換される 横山顕礼・他
血液内科学 血管内大細胞型B 細胞リンパ腫に対するリキッドバイオプシーの試み 末原泰人・千葉 滋
細胞生物学 Tph 細胞の炎症病態機能を制御する転写因子Sox4 吉富啓之
FORUM
対話−ダイアローグのはじめかた(2) 不確実性に寛容になる−対話において重要なこと 孫 大輔
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