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231巻4号 2009年10月24日
最新のCOPD治療−大規模臨床試験の結果から
はじめに
AYUMI 最新のCOPD治療――大規模臨床試験の結果から はじめに 石井芳樹
  慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmanary desease:COPD)の治療に関して最近,2 つの薬剤の大規模臨床試験の結果が報告され,注目を浴びている.ひとつは 2007 年に報告された長時間作用型β2刺激薬サルメテロールと吸入ステロイド薬フルチカゾンの配合剤に関する TORCH 試験であり,もうひとつは長時間作用型抗コリン吸入薬のチオトロピウムに関する UPLIFT 試験である.
 前者は死亡率の減少をプライマリーエンドポイントとし,約 6,000 例を対象にした 3 年間の試験であり,後者は一秒量の経年的低下の抑制をプライマリーエンドポイントとし,約 6,000 例を対象とした 4 年間にわたる大規模な試験であった.残念ながら,いずれの試験もプライマリーエンドポイントに関しては有意差を示すことはできず,negative data であった.しかし,セカンダリーエンドポイントでの有用性を示す知見や副作用などの観点からは,重要な情報が多く得られた.さらに,対象例を層別化し,さまざまな観点からサブ解析を行った結果,有用性を示す知見がいろいろと認められたことが報告されている.
 これらの知見は,今後の COPD 治療指針を決定づけるうえできわめて重要なものであるとともに,どのような点が明らかになっていないのか,今後どのような臨床研究が必要なのかを考えるうえでも重要なヒントを与えてくれる.しかし,臨床試験の結果の解釈にあたっては,重症度や喫煙の有無,病型といった対象例の選択,試験デザイン,併用薬,統計解析法など,さまざまな問題を慎重に考慮し判断しないと,誤った方向に進んでしまう可能性がある.
 この機会に,近年行われた COPD を対象にした大規模臨床試験を総括して,その結果をどのように解釈し今後の治療に役立てていくべきかを考えてみたい.
目 次
COPD治療薬の大規模臨床試験――overview……石井芳樹 詳細
COPDにおける早期治療介入の有用性を示したチオトロピウムの長期大規模臨床試験――UPLIFT Study……平田一人・浅井一久 詳細
サルメテロール/フルチカゾン配合剤の大規模臨床試験――TORCH試験などの結果……相澤久道 詳細
吸入ステロイドはCOPD治療に必要か――効果的な症例は?……橋本修 詳細
COPD治療にβ2刺激薬をいかに使用すべきか……藤本圭作 詳細
COPD治療における去痰薬の意義……巽浩一郎 詳細
COPD臨床試験解釈の注意点――結果をどう臨床に生かすのか?……一ノ瀬正和 詳細
フォーラム
【切手・医学史をちこち】
94.高木岬……金山知新 
【グローバル化時代の漢方】
3.漢方医学をめぐる国際的諸問題……渡辺賢治 
雑誌特集
今月の雑誌特集
新刊紹介
今月の新刊紹介
TOPICS
【生化学・分子生物学】
筋ジストロフィーとCa2+透過チャネル,TRPV2……岩田裕子 
【薬理学・毒性学】
内在性ドパミンによるドパミンニューロン死の制御……泉安彦・赤池昭紀 
【腎臓内科学】
腎臓病総合レジストリー構築――日本腎臓学会の挑戦……横山仁 
連載
【医師のための臨床統計学】
21.統計的推測の基礎(11)推定論C……大橋靖雄 
最新のCOPD治療
231巻4号 2009年10月24日
週刊(B5判,76頁)
発行時参考価格 900円
注文コード:923104
雑誌コード:20474-10/24
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