やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
289巻5号
MASLD/MASH ─研究と診療の最新情報
5月第1土曜特集

定価 2,970円(本体 2,700円+税10%)
  • 総頁数:112頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2024年5月
  • 注文コード:928905
  • 雑誌コード:20471-5/4

内容紹介

・非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および非アルコール性脂肪肝炎(NASH)については,以前から病名による偏見の可能性や診断基準に関する問題が指摘されていた.
・そこで,NAFLDはmetabolic dysfunc-tion-associated steatotic liver disease(MASLD)へ,NASHはmetabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH)へ変更され,診断基準も変更されることが発表された.
・本特集では,疾患名・疾患定義の変更に加えて病態理解,治療法が大きく進歩しつつあるMASLD/MASHの現状について一度整理するため,基礎・臨床の両面から各分野のエキスパートの先生方にご解説をいただく.

目次

 はじめに(中川勇人)
疾患概念・診断・フォローアップ
 MASLD/MASH─新たな名称・分類にみる将来の展望(芥田憲夫)
 MASLD/MASHの疫学と自然史(中塚拓馬)
 血中バイオマーカーを用いたMASLD/MASHのリスク評価(大野敦司・他)
 エラストグラフィを用いたMASLDの病態評価(小林 貴・他)
 MASLD/MASH肝癌の現状と対策(建石良介)
 MASLD/MASHの肝外合併症(窪津祥仁・高橋宏和)
 MASLD/MASHにおける遺伝子多型と予後(瀬古裕也)
 トランスクリプトームに基づくMASLD研究の未来像(藤原直人・中川勇人)
病態
 糖・脂質代謝異常とMASLD(粟澤元晴)
 MASLDにおける細胞死のメカニズム(田中 稔)
 細胞死を起点とした肝線維化メカニズム(伊藤美智子・菅波孝祥)
 MASLD/MASH進展における免疫調整異常(中本伸宏)
 MASLDからの肝発癌分子メカニズム(疋田隼人)
 MASLD/MASHにおける腸肝相関および腸内細菌叢の役割(鍛治孝祐・吉治仁志)
 MASLD肝癌における免疫微小環境(古田訓丸・小玉尚宏)
治療方法
 MASLD/MASHに対する栄養・運動療法(佐野有哉・他)
 MASLD/MASHに対する薬物治療の現状(重福隆太・中川勇人)
 MASLD/MASHに対する新薬開発状況(岩城慶大・他)
 アプリを用いたMASH治療の可能性(佐藤雅哉)

 次号の特集予告

 サイドメモ
  トランスクリプトーム解析とは
  Crown-like structure(CLS)
  βCDポリロタキサン
  腸肝相関の病態メカニズム
  肝動脈化学塞栓療法(TACE)から免疫チェックポイント阻害薬(ICI)へ