医学のあゆみ
285巻12号
HFpEF(左室駆出率が保たれた心不全)の病態と治療
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2023年6月
- 注文コード:928512
- 雑誌コード:20473-6/17
内容紹介
・心不全治療を行ううえで基本となる分類が左室駆出率(LVEF)に基づく分類であり, LVEFが50%以上の心不全を“HFpEF”と総称している.高齢化に伴い,総心不全患者に占めるHFpEF患者の割合も増加している.
・高齢者の多いHFpEFでは,生命予後の改善以上にQOLの改善が望まれ,自覚症状の改善や心不全入院の回避は重要であり,レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬には臨床的有用性があると思われる.
・本特集では,多くの未解決な問題があるHFpEFについて,現時点での最新の知見を各分野のエキスパートの先生方に解説していただく.読者の方々の診療,研究において参照にしていただければ幸いである.
目次
はじめに(山本一博)
わが国におけるHFpEFの臨床的特徴と診断・治療に与える影響(多田篤司・永井利幸)
HFpEFのカットオフポイントとなるEFを考える(大手信之)
HFpEFと右室・肺動脈カップリング(中川彰人)
HFpEFにおけるレニン-アンジオテンシン系阻害薬の役割(彦惣俊吾)
HFpEFとSGLT2阻害薬(桑原宏一郎)
運動負荷心エコーでHFpEFをみる(小保方 優)
HFpEFのフレイルにどう介入するか?(衣笠良治)
連載
救急で出会ったこんな症例─マイナーエマージェンシー対応のススメ(11)
お腹が痛い!─それって前皮神経絞扼症候群(ACNES)!?……だけじゃない腹壁痛の鑑別(大塚勇輝・大村大輔)
医療システムの質・効率・公正─医療経済学の新たな展開(2)
社会的処方の期待と課題:医療経済学の観点を中心に(西岡大輔)
TOPICS
細菌学・ウイルス学 トリプシン分解腸内細菌の発見(渡辺栄一郎・他)
生化学・分子生物学 B型肝炎ウイルス感染受容体NTCPの構造(野村紀通)
FORUM
これまでの気道管理の常識が変わる(茶木友浩・山蔭道明)
次号の特集予告
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