やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

次号予告

297巻2号 (2026年4月11日発行)

認知症治療の最前線と展望

企画:岩田 淳(東京都健康長寿医療センター)

・認知症,特にアルツハイマー病の治療が大きな変革を遂げている.2023年に抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬レカネマブ,2024年はドナネマブが上市され保険適用となったが,健康保険を用いた場合の診断・検査結果に基づく投与対象が厳格に定められており,その条件への理解や,投与できない患者への対処方法についても考えなければならない.
・抗Aβ抗体薬はアルツハイマー病を治癒に導くものではないため,従来の治療方法,介入方法との併用が前提となり,さらには特有の副作用についても対処が必要となる.
・本特集では,これらの新規治療方法を実施していくために必要な知識,そしてガイドラインの紹介,将来の展望などについて,その領域の第一人者たちが徹底解説する.

【AYUMI】
はじめに
抗Aβ抗体薬のリアルワールドでの使用
抗体医薬時代の認知症医療における支援ニーズ―適応外と判断された患者・家族を含めて
アミロイド関連画像異常(ARIA)―管理の実際とレジストリ研究
タウを標的とした治療薬開発の現状
認知症診断のための画像検査の最前線
アルツハイマー病の体液バイオマーカー―最新の知見と展望
認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)/神経精神症状(NPS)に対する治療
多因子介入による認知症予防

【TOPICS】
遺伝・ゲノム学
ロングリードシークエンサーを用いたB細胞におけるアイソフォーム特異的eQTLの解析
免疫学/癌・腫瘍学
肺がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の治療効果と腸内・肺内細菌叢との関連

【連載】
医療における生成AIとDX(13)
医師の知的生産性を高めるAI活用術
医療にいかす行動経済学(10)
行動経済学を駆使した肝がん死亡率ワースト1位汚名返上プロジェクト

【FORUM】
人間社会の未来―専門家が予見する人類の行方(17)
医学・医療におけるELSIの今後