歯科訪問診療で摂食嚥下リハビリテーションに取り組むために,まず読んでおきたい一冊
内容紹介
・歯科訪問診療の対象となる患者は,同時に摂食嚥下機能にも問題がある場合が多く,歯科医師は観察力と技術をもって対応することが求められます.
・本書は歯科が訪問診療の際に,患者が置かれた状況を理解し,摂食嚥下障害に対して取り組みを進められるよう,執筆陣の実践をイラストを交えて紹介した書籍です.
・摂食嚥下障害への対応には,多職種との連携が欠かせません.本書では嚥下食に造詣の深いシェフのレシピも掲載.歯科訪問診療に華を添える一助となります.
目次
第2章 歯科訪問診療における摂食嚥下リハビリテーション
第3章 摂食嚥下障害とは
第4章 歯科訪問診療における摂食嚥下障害の評価
第5章 歯科訪問診療における摂食嚥下リハビリテーション―調整,訓練,歯科治療
第6章 症例から学ぶ歯科訪問診療の特徴
第7章 これからの摂食嚥下リハビリテーションを考えてみる
特別付録1 歯科訪問診療の摂食嚥下リハビリテーション そのバッグの中身は!
特別付録2 野田シェフ直伝 美味しく楽しむ摂食嚥下食レシピ
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
戸原 玄【Haruka Tohara】
歯科医師・東京科学大学大学院 摂食嚥下リハビリテーション学分野 教授
1997年,東京医科歯科大学(旧称)歯学部卒業.2002年,同大学大学院博士課程修了.
2003年より同大学歯学部附属病院診療科総合診療科スペシャルケア外来 医員(歯病),同大学大学院医歯学総合研究科助教,准教授などを経て,東京科学大学大学院摂食嚥下リハビリテーション学分野 教授.
《一口メモ》「春は眠い」
料理監修
野田達也【Tatsuya Noda】
フランス料理シェフ
1985年福岡県生まれ.半導体エンジニアから料理人へ転向.
中村調理製菓専門学校を卒業後,都内フレンチレストランを経て2012年に渡仏.佐藤伸一氏(Restaurant Blanc Paris)の薫陶を受け研鑽を積む.
帰国後,食にまつわるさまざまな見識を広げるなか,ケータリング事業に携わり再渡仏.
世界各国のシェフやアーティストとのコラボレーション,カリナリーイベントのオーガナイズを務める.
フリーランスの料理人として活動する一方で「nol(ノル)」(東京都中央区)のディレクターとして,2022年よりミシュラン一つ星を4年連続で獲得.
2024年・2025年にはミシュラングリーンスター(サステナブルなガストロノミーに贈られる評価)の受賞へと導く.
日本最大級の若手料理人コンペティション「RED U-35」では,大会史上初となる準グランプリを三度受賞.
2025年より,GIC Tokyo(Gastronomy Innovation Campus Tokyo)のアドバイザー,および併設するInnovative Kitchen 8 go(エゴ)のディレクターに就任.
食と医療,アート,テクノロジーなど,多分野の垣根を越えた共創を通じて,「新たな美味しさの創出」をテーマに活動している.
《一口メモ》「料理は愛情」
著者
山口浩平【Kohei Yamaguchi】
歯科医師・東京科学大学大学院 摂食嚥下リハビリテーション学分野 講師
2012年,東京医科歯科大学(旧称)歯学部歯学科卒業.2019年,同大学大学院医歯学総合研究科高齢者歯科学分野修了.
2021年より同大学病院摂食嚥下リハビリテーション科特任助教・医局長,助教などを経て,2024年より東京科学大学大学院摂食嚥下リハビリテーション学分野講師.
《一口メモ》「とまとがすきです」
著者
大久保正彦【Masahiko Okubo】
歯科医師・永寿会恩方病院歯科・歯科口腔外科,埼玉医科大学病院歯科口腔外科 客員講師,日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック 臨床講師
2012年,日本歯科大学生命歯学部卒業.
2014年より埼玉医科大学医学部口腔外科学教室助教,杏林大学耳鼻咽喉科学教室顎口腔外科助教などを経て,2021年4 月より永寿会恩方病院歯科・歯科口腔外科.
《一口メモ》「風味と舌感にこだわるチョコレートマニアです」
著者
堀家彩音【Ayane Horike】
歯科医師・東京科学大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野 大学院生
2020年,東京医科歯科大学(旧称)歯学部卒業.
2022年より東京科学大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野 大学院生
《一口メモ》「トウモロコシが好きです」