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38巻13号 2010年12月号臨時増刊号
特集 動脈硬化を診る
リスク評価と病態の検査
はじめに
 人口の高齢化と生活習慣の欧米化に伴い,虚血性心疾患やアテローム血栓性脳梗塞などの動脈硬化に起因する疾患が増加している.また,これらの疾患のハイリスク群である脂質異常症,糖尿病,慢性腎臓病(chronic kidney disease,CKD)の患者数は,年々着実に増えている.たとえば,脂質異常症は 4,000 万人以上,糖尿病とその疑いのある者は 2,000 万人以上,CKD(ステージ 3 以上)は約 2,000 万人以上いると推定されている.また,男性においては,肥満者の頻度がこの 30 年ほどの間に 2 倍に増加している.内臓脂肪が蓄積する肥満者は,高血圧,脂質異常症,糖代謝異常が合併しやすく,メタボリックシンドロームとよばれる.メタボリックシンドロームは,糖尿病や動脈硬化性疾患を発症しやすいハイリスク群である.
 以前は,日本人におけるこれらの危険因子と動脈硬化との関連を示す根拠が乏しいとされていた.しかし,近年では,両者の関係を裏付ける複数の信頼のおける疫学研究がわが国から発表されるに至っている.さらに,動脈硬化の発症メカニズムの解明が進み,診断法や治療法も大きく進歩した.
 そこで,本誌編集委員会は『動脈硬化を診る―リスク評価と病態の検査―』を企画し,臨時増刊号として発刊することとなった.本臨時増刊号は,読者が理解しやすいように内容を大きく 2 つのセクションに分けた.前半では,動脈硬化性疾患の概要をつかみ各検査がなぜ行われるのかが明らかとなるように,動脈硬化の疫学・発症のメカニズム・病理所見・治療について解説していただいた.一方後半では,個別の検査を取り上げた.一般病院の検査室で行われている基本的な検査から,外注検査として行われている検査,そして実験室レベルで行われている検査まで幅広く取り上げた.これらの検査は,領域ごとに 6 つの分野にまとめてある.なお,「6.画像診断」には,臨床検査で扱わない項目も含まれている.これらは,臨床検査技師が動脈硬化そのものを理解し,他の画像診断の結果を解釈するために有用と考えられる項目である.
 本書が,動脈硬化の現状を正確に把握し,その発症メカニズムを理解し,診断や治療に関する最新の知識や情報を整理する一助になれば幸いである.
 最後に,ご多忙のところ快く執筆を引き受けて下さった各領域のエキスパートの先生方に深く感謝の意を表する.
 2010 年 12 月
順天堂大学医学部教授 臨床検査医学講座  三井田 孝
目 次
動脈硬化を診る−リスク評価と病態の検査− 
総論
1.わが国における動脈硬化性疾患の疫学 
1)日本人の血清脂質の変遷  荒井秀典  1264 詳細
2)日本人における循環器疾患とその危険因子  長澤晋哉,大久保孝義,上島弘嗣,三浦克之  1268 詳細
3)メタボリックシンドロームの疫学  斎藤重幸,三俣兼人  1275 詳細
2.動脈硬化の病理像とその発生メカニズム 
  範江林,渡辺照男  1280 詳細
3.動脈硬化性疾患およびそのハイリスク群の予防・治療 
1)虚血性心疾患  宮ア忠史,代田浩之  1286 詳細
2)脳血管障害  近藤啓太,細見直永,松本昌泰  1293 詳細
3)末梢動脈硬化  森谷純治,南野徹  1300 詳細
4)糖尿病  小林高明,小田原雅人  1306 詳細
5)慢性腎臓病(CKD)  庄司哲雄  1311 詳細
各論
1.脂質・リポ蛋白の検査 
a) 脂質・リポ蛋白分画の測定法 
1)リポ蛋白プロフィールの分析法  小谷和彦,河野幹彦  1318 詳細
2)HDLコレステロール・LDLコレステロール  杉内博幸,松嶋和美,安東由喜雄  1322 詳細
3)酸化LDL(MDA-LDL)  下山立志,田代淳  1328 詳細
4)small dense LDL  櫻井俊宏,千葉仁志  1333 詳細
5)アポ蛋白・Lp(a)  安部彰  1337 詳細
6)レムナントリポ蛋白(RLP-C・RemL-C)  山村卓  1341 詳細
7)脂肪酸分画  矢藤繁,島野仁  1347 詳細
8)各種ステロール  平山哲,三井田孝  1351 詳細
b)リポ蛋白の調節因子 
1)コレステリルエステル転送蛋白(CETP)・リン脂質転送蛋白(PLTP)  平野賢一,鈴木朗  1356 詳細
3)リポ蛋白リパーゼ(LPL)・肝性リパーゼ(HL)  村野武義,白井厚治  1366 詳細
2)血管内皮リパーゼ  安田知行,石田達郎  1361 詳細
4)レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)  塚本和久  1372 詳細
5)可溶性Lox-1・可溶性LR11  田代淳  1376 詳細
2.危険因子の検査 
1)炎症マーカー  公文義雄  1380 詳細
2)lipoprotein-associated phospholipase A2(PAF-AH)  滝野豊,稲津明広  1385 詳細
3)血清paraoxonase 1(PON1)  小谷和彦  1389 詳細
3.凝固系検査 
1)凝固・線溶検査  後藤信哉  1394 詳細
2)血小板機能検査  尾崎由基男  1399 詳細
4.肥満・メタボリックシンドローム関連の検査 
1)インスリン抵抗性指標  宗田聡  1404 詳細
2)アディポサイトカイン  大沼裕,大澤春彦  1409 詳細
3)内臓脂肪量の推定  増田大作  1413 詳細
4)持続血糖モニター(continuous glucose monitoring,CGM)  西村理明  1417 詳細
5.生理機能検査 
3)運動負荷検査  小倉理代,日浅芳一  1435 詳細
2)血管内皮機能検査  柚木佳,中村一文  1430 詳細
1)脈波(PWV)・AI・CAVI・ABI・TBI  小平真理,山科章,冨山博史  1422 詳細
4)24時間血圧測定(ABPM)  石山裕介,苅尾七臣  1441 詳細
5)PSG検査  川名ふさ江  1445 詳細
6.画像診断 
1)心臓MRI  加藤真吾,佐久間肇  1454 詳細
2)冠動脈CT  安野泰史,三田祥寛  1459 詳細
3)血管内視鏡・血管内超音波(IVUS)  水野杏一  1466 詳細
4)虚血性心疾患のエコー  柴山謙太郎,渡辺弘之  1473 詳細
5)頸動脈エコー  玄富翰長束一行  1481 詳細
6)胸部/腹部大動脈・腎動脈エコー  平井都始子  1488 詳細
7)下肢動脈エコー  松尾汎  1496 詳細
8)核医学  橋本順  1503 詳細
動脈硬化を診る
38巻13号 2010年12月20日
月刊(B5判,248頁)
発行時参考価格 4,400円
注文コード:296060
雑誌コード:08608-12
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