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28巻7号 2019年6月号臨時増刊号
特集 整形外科疾患のリハビリテーション最前線
巻頭言
 わが国では世界中のどの国もかつて経験したことのない超高齢社会が進行しており,また一人暮らしの高齢者も増えている.医療費抑制の観点のみならず,高齢者が生き生きとQOLの高い生活を維持するためにも健康寿命の延伸が必要である.厚生労働省の調査によると,寝たきりになった原因疾患調査では,脳卒中,認知症,高齢による衰弱,これらに次いで転倒・骨折,関節疾患と整形外科疾患の割合が高く,頻度は低いものの最近増加傾向にある脊髄損傷を加えると,寝たきりになった原因の約25%は整形外科疾患が占める.特に介護保険における要支援者の原因疾患では関節疾患,転倒・骨折が第1 位・3 位であるため,これらの疾患に対する予防や治療は特に注目されており,運動療法を中心としたリハビリテーション(以下リハ)の重要性が一般国民にも認識されるに至っている.また老若男女を問わず国民のスポーツ志向はますます向上しており,スポーツによるケガや運動器障害を負った選手のスポーツ復帰も強く求められるようになった.
 一方で,近年の整形外科領域における治療技術の進歩は著しく,手術においては最小侵襲手術(minimally invasive surgery;MIS),内視鏡手術,そしてマイクロサージャリー等の手術手技の進歩,新たな生体材料や治療材料の導入等が行われている.また骨粗鬆症治療薬,運動器疼痛に対する各種薬剤の開発も進んでおり,さらには皮膚や軟骨,そして神経組織に対する再生医療も導入されつつある.このような整形外科疾患治療の進歩とともに,そのリハ技術にも変革が求められており,基本的な運動療法や物理療法の進歩に加えて,ロボット技術の開発や応用等も大変期待されている.
 令和という新しい時代を迎え,このような背景にあるなか,本著では日常的で遭遇することの多い整形外科疾患をできるだけ取り上げ,各疾患に対する最近の保存的・手術的治療に伴うリハの考え方や実際について執筆いただいた.執筆は各疾患に経験の深い先生方,可能な範囲でリハ科専門医にお願いした.ただし,脊髄損傷,関節リウマチ,切断等,単独でリハ領域での大きなテーマとなる運動器関連疾患は別著にゆずることとして除かせていただいている.
 疾患別項目に加え,巻頭のカラーページでは最先端の技術を駆使した “ 拡散テンソル画像による脊髄・神経根病変診断” を紹介していただき,またコラムとして,運動能力評価法,骨粗鬆症治療薬,疼痛治療薬,物理療法についての最近の動向についても執筆いただいた.
 本著が,整形外科やリハ科の診療および学習の一助として,医師や看護師,理学療法士等のリハ療法士の方々,そして医療系学生の方々等に広くご活用いただけることを願っている.(編者:吉永勝訓)
目 次
脊髄障害に対するロボットスーツHAL®を用いたリハビリテーション  國府田正雄,安部哲也・他
肩関節周囲炎  見目智紀
肩のスポーツ障害  江草真,渡海守人・他
橈骨遠位端骨折  加地良雄
脊椎椎体骨折  萩野浩,和田崇
脊柱側弯症  小谷俊明,佐久間毅・他
腰部脊柱管狭窄症  橋本光宏
慢性腰痛症の診断と治療―リハビリテーションを中心に  篠田裕介
リハビリテーションを含めた多発外傷・骨盤骨折の治療戦略  山川泰明,野田知之・他
変形性股関節症  仲宗根哲,石原昌人・他
高齢者大腿骨近位部骨折  橋田竜騎,岡崎慎吾・他
再損傷予防を目指した膝前十字靱帯再建術後のリハビリテーション  津田英一,三浦和知,・他
変形性膝関節症  谷藤理,加藤諄一
外反母趾のリハビリテーション  石田由佳子,田中康仁
巻頭カラー 
拡散テンソル画像による脊髄・神経根病変診断  乗本将輝,北村充広 

コラム 
骨粗鬆症治療薬最新情報  片岡晶志,坪内優太・他
整形外科疾患の疼痛に対する治療薬最新情報  川ア元敬
運動器疾患で行われることの多い運動機能評価  緒方徹
整形外科診療における最近の物理療法  石田健司
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整形外科疾患のリハビリテーション最前線
28巻7号 2019年6月25日
月刊(B5判,128頁)
定価 3,024円(本体 2,800円+税8%)
注文コード:786020
雑誌コード:03298-06
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