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26巻11号 2017年臨時増刊号
特集 脳卒中リハビリテーションの最前線
巻頭言
 脳卒中患者に対するリハビリテーション(以下リハ)は,現在のリハシステムが戦後アメリカから導入される以前より,わが国で行われてきた.かつては発症後少し経過してから温泉地等の病院で行うことが多かったが,現在では,急性期よりベッドサイドからリハ治療が開始(急性期リハ)され,全国で7 万7 千床を超えた回復期リハ病棟でリハを継続(回復期リハ)し,退院してからは介護保険を利用して地域でリハが施行(生活期リハ)される.このように,脳卒中ではシームレスなリハ治療が全国で行われるようになった.
 脳卒中はリハ領域の中で最も代表的な疾患であり,多くのリハ科医やリハ関連メディカルスタッフが関与している.今回の臨時増刊号の編集を任されたとき,編集策定にかなり苦慮した.なぜなら,脳卒中リハは範囲が極めて広いため,限られたページ数ですべてを網羅することは不可能だからである.とはいえ,一部の領域に限定すれば,毎月発刊の通常号の特集と変わらなくなってしまう.
 最近では,医工学,薬理学,神経生理学,画像診断学等の進歩により,新しい病態へのアプローチや治療法が開発され,臨床場面でも利用されるようになった.たとえば,痙縮に対するボツリヌス毒素治療,麻痺の改善に対する経頭蓋磁気刺激・直流電気刺激,促通反復療法,Brain Machine Interface(BMI)等,上肢機能障害や歩行障害に対するロボット技術の応用等である.そこで,本臨時増刊号では,脳卒中リハの最前線について,この領域で活躍されている先生方に執筆していただいた.また,重複障害(内科的疾患,運動器疾患)への対応,装具治療,失語症・高次脳機能障害,摂食嚥下障害,排尿障害へのアプローチは,脳卒中のリハ治療において重要で関心も高いため取り上げることにした.最新の知見,アプローチや方法について,エビデンスを含め解説していただいた.
 項目として取り上げることができなかったものは,コラムとして執筆していただいた.また,わが国の脳卒中リハを牽引されてきた先生方をお招きし,座談会「脳卒中リハビリテーションの過去と未来」を企画した.脳卒中リハの変遷を振り返り,現在の最先端の治療についてのご意見,次世代の若い先生方に期待することを語っていただいた.
 執筆された原稿を拝読したが,期待していた内容であることが確認でき,満足できる臨時増刊号になったと考える.この増刊号を通読すれば,最近の脳卒中リハの現状を把握できる.熟読すれば,知識を高めることができ,日々の脳卒中リハ治療にきっと役立つであろう.若いリハ科医やメディカルスタッフだけでなく,経験の豊富な医師やスタッフにもぜひ読んでいただきたい.(編者:猪飼哲夫)
目 次
座談会 脳卒中リハビリテーションの過去と未来  浅山滉江藤文夫蜂須賀研二猪飼哲夫 詳細
重複障害への対応(内科疾患)  海老原覚,水谷顕人・他 詳細
重複障害への対応(運動器疾患)  石田健司 詳細
痙縮へのアプローチ  川手信行 詳細
装具治療  和田太 詳細
上肢リハ支援ロボット  伊藤英明,佐伯覚 詳細
リハビリ支援ロボット(下肢)  浅見豊子 詳細
脳卒中に対する反復性経頭蓋磁気刺激のさまざまな適用  佐々木信幸角田亘・他 詳細
促通反復療法(川平法)・電気刺激・振動刺激  野間知一,下堂薗恵 詳細
HANDS Therapy,BMI  藤原俊之 詳細
失語症に対するアプローチ  渡邉修 詳細
失行・失認へのアプローチ  前島伸一郎,岡本さやか・他 詳細
摂食嚥下障害へのアプローチ  片桐伯真 詳細
排尿障害へのアプローチ  鈴木康之,江井裕紀・他 詳細
コラム 
アームスリング  猪飼哲夫
Constraint-induced movement therapy  竹林崇
自動車運転再開  武原格
脳卒中後のうつ状態とapathy  岡田和悟,山口修平
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脳卒中リハビリテーションの最前線
26巻11号 2017年10月20日
月刊(B5判,120頁)
定価 3,024円(本体 2,800円+税8%)
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