医学のあゆみ
273巻12号
レトロトランスポゾンと内在性ウイルス −機能と疾患
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2020年6月
- 注文コード:927312
- 雑誌コード:20473-6/20
内容紹介
・ヒトのゲノムの約半分は,“動く遺伝子”あるいは“転移因子”とよばれるトランスポゾンで構成されている.
・ゲノムの大半を占めるレトロトランスポゾンと内在性レトロウイルスはその多くが機能を持たないと考えられてきたが,個体発生から疾患発症まで,さまざまな生命現象に関与していることが明らかとなってきている.
・本特集により,医学・生命科学領域におけるレトロトランスポゾンと内在性ウイルス研究の重要性がより深まることを期待する.
目次
はじめに 朝長啓造
LTRレトロトランスポゾンに由来する哺乳類特異的獲得遺伝子と哺乳類の進化 石野史敏・金児−石野知子
レトロトランスポゾンが引き起こすヒト疾患 文東美紀・岩本和也
レトロトランスポゾン視点で見るウイルス感染症 本田知之
ヒト内在性レトロウイルスと疾患 青井(小柳)三千代・青井貴之
内在性レトロウイルスの外適応 北尾晃一・宮沢孝幸
内在性ウイルス配列のデータベースを活用したバイオインフォマティクス解析 中川 草
内在性RNAウイルスとCRISPR様免疫 小出りえ・ニコラス パリッシュ
哺乳動物ゲノムにおけるRNAウイルスの内在化とその進化的役割 堀江真行
連載
老化研究の進歩(13)
老化制御 石神昭人
再生医療はどこまで進んだか(5)
同種iPS細胞由来軟骨を用いた関節軟骨損傷に対する再生医療 妻木範行
TOPICS
循環器内科学 経皮的左心耳閉鎖術−心房細動患者における抗凝固薬に代わる脳梗塞予防 阿佐美匡彦・田邉健吾
癌・腫瘍学 Circulating tumor DNA解析を用いた固形がんのMSI評価 洞澤智至・中村能章
神経精神医学 オキシトシン治療で表情が豊かに−自閉スペクトラム症の改善効果とその経時変化 山末英典
FORUM
外科医と麻酔科医はわかり合えるか? 新山幸俊
次号の特集予告
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