医学のあゆみ
294巻11号
感覚器フレイルの予防と対策
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2025年9月
- 注文コード:929411
- 雑誌コード:20472-9/13
内容紹介
・フレイルには「身体的」「精神・心理的」「社会的」の3つの側面がある.これらが悪循環を形成し,放置すると要介護移行や死亡に至るが,適切な介入により改善が期待できることから,フレイル評価の重要性が浸透してきている.
・介入のためには,認知機能・身体機能の低下,栄養・視力・聴力障害など内在的能力の低下を早期に捉えることの意義は大きく,視力や聴力といった感覚器の機能低下にも注目することが重要と考えられる.
・本特集では,感覚器として視覚,聴力に加え,嗅覚,味覚,触覚,平衡覚の6つの感覚機能のフレイルについて,そのメカニズムや評価法,対策に関する最新知見を,それぞれのエキスパートが解説する.
目次
はじめに(杉本 研)
アイフレイル─その評価と対策(小沢洋子)
聴覚フレイル─その評価と対策(太田有美)
嗅覚フレイル─その評価と対策(三輪高喜)
味覚フレイル─味覚障害と健康(重村憲徳)
皮膚のフレイル─スキンフレイル(飯坂真司)
平衡覚フレイル─加齢性前庭障害の診断と意義(堀井 新)
感覚器フレイルが身体機能低下に与える影響とそのメカニズム(稲富 勉)
感覚器フレイルが認知機能低下に与える影響とそのメカニズム─聴力に着目して(大塚 礼・内田育恵)
TOPICS
神経精神医学 オンライン診療で求められる医療者の態度─表情解析アプリケーション活用の実際(市倉加奈子)
血液内科学 急性貧血時の造血幹細胞応答機構(齋藤清香・他)
連載
ケースから学ぶ臨床倫理推論(20)
終末期の患者への対応─緩和的抜管,人工呼吸器の中止(竹下 啓)
イチから学び直す医療統計(12)
ロジスティック回帰分析(浮田翔子・他)
医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(2)
Web3.0時代における標準交換規約としてのFHIR(木村映善)
医師の働き方改革─取り組みの現状と課題
はじめに(相良博典)
医師の働き方改革─取り組みの現状と課題(1)
働き方改革の現状と課題─全国医学部長病院長会議のアンケート結果から(大屋祐輔)
FORUM
司法精神医学への招待─精神医学と法律の接点(15) 高齢者虐待の実態と課題─なぜ虐待が起こるのか(加藤伸司)
次号の特集予告
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