やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
292巻1号
ゲノム解析時代の血液腫瘍学
1月第1土曜特集

定価 2,970円(本体 2,700円+税10%)
  • 総頁数:136頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2025年1月
  • 注文コード:929201
  • 雑誌コード:20471-1/4

内容紹介

・この10〜15年の間に,がんゲノム領域の研究はめざましい進展を遂げた.その技術・知識の臨床応用として,わが国では2019年に固形がんを対象とした遺伝子パネル検査が医療保険の適用対象となり,日常臨床でがんゲノム医療の提供が開始されている.
・一方で,造血器腫瘍における遺伝子パネル検査の開発やゲノム医療体制の構築は大きく立ち遅れていたが,2024年3月には造血器腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査の販売承認申請が行われ,ついに造血器腫瘍におけるゲノム医療が実現されようとしている.
・本特集ではがんゲノム医療におけるエキスパートパネルの進め方をはじめ総論を解説したのち,代表的疾患について,それぞれのゲノム異常とその臨床的有用性について述べる.

目次

 はじめに(片岡圭亮)

がんゲノム医療におけるエキスパートパネルの進め方
 (遠西大輔)
造血器腫瘍におけるゲノム異常に基づく治療薬アクセス
 (南谷泰仁)
造血器腫瘍におけるゲノム異常による造血幹細胞移植の適応判断
 (森田彩巴・諫田淳也)
クローン性造血と多様なヒト疾患の関係性
 (佐伯龍之介)
生殖細胞系列素因を伴う骨髄系腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
 (遠矢 嵩)
急性骨髄性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
 (小野澤真弘)
骨髄異形成症候群におけるゲノム異常と臨床的有用性
 (永田安伸)
骨髄増殖性腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
 (幣 光太郎)
造血器腫瘍におけるスプライシング因子変異の役割と治療標的
 (和泉拓野・吉見昭秀)
形質細胞様樹状細胞関連腫瘍におけるゲノム異常
 (坂本佳奈)
組織球腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
 (佐藤亜紀)
ダウン症候群関連骨髄増殖症のゲノム異常と臨床的意義
 (吉田健一)
B細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
 (安田貴彦)
T細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
 (滝田順子)
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫におけるゲノム異常と臨床的有用性
 (宮脇恒太)
ゲノム異常に基づく濾胞性リンパ腫の病態理解とその臨床応用
 (塚本 拓)
ホジキンリンパ腫の遺伝子異常と臨床的意義
 (加留部謙之輔)
T/NK細胞リンパ腫のゲノム異常と臨床的有用性
 (大石直輝)
成人T細胞白血病・リンパ腫におけるゲノム・エピゲノム異常と臨床的有用性
 (山岸 誠)
多発性骨髄腫におけるゲノム異常と臨床応用
 (金森貴之)

 次号の特集予告

 サイドメモ
  同種造血幹細胞移植におけるハプロ移植
  造血器腫瘍における遺伝子パネル検査
  時代とともに変遷したFLT3-ITDの予後インパクト
  骨髄異形成症候群(MDS)のゲノム異常に関する歴史
  バスケット試験
  医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬の要望
  t(14;18)転座陰性濾胞性リンパ腫(FL)
  FLの付加的染色体異常とコピー数異常
  ALK再構成
  NK細胞腫瘍
  免疫グロブリン(IG)関連転座