医学のあゆみ
290巻8号
糖尿病の個別化食事療法を考える ─糖質制限 vs. カロリー制限を超えて
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年8月
- 注文コード:929008
- 雑誌コード:20474-8/24
内容紹介
・糖尿病診療における食事療法のあり方はこの10年で大きく変わり,「糖質制限vs.カロリー制限」という二項対立の時期もあったが,現在は個別化食事療法を模索する時期にあると考えられる.しかし,「個別化食事療法とはどういうものなのか」「どうやって実践したらよいのか」などの疑問への明確な答えはまだ出ていない.
・本特集では,個別化食事療法に関連して,その理論と技術,カーボカウントからみた糖質制限とカロリー制限,機序計算モデルの利用,諸外国の食事摂取基準・栄養表示・健康施策,食事療法の歴史と栄養指導の実際,薬物療法中の注意点などを紹介する.暗中模索する診療現場の状況を打破する契機となることを期待したい.
目次
はじめに(佐藤淳子)
糖尿病における食事療法の個別化─理論,ツール,そして技術(佐々木 敏)
カーボカウントからみた糖質制限法とカロリー制限法(川村智行)
プレジション・ニュートリション─糖尿病食事療法の個別化(坂根直樹)
諸外国の食事摂取基準と栄養表示(石見佳子・他)
日本糖尿病学会の食事療法(橋徳江)
糖質制限と正常血糖ケトアシドーシス(euDKA)─SGLT2阻害薬を使用する際の注意点(門脇 聡・他)
TOPICS
病理学 日本病理精度保証機構による外部精度評価(畑中佳奈子・鬼島 宏)
神経内科学 脳内乳酸バイオセンサーLACCO(ラッコ)シリーズの開発(那須雄介)
連載
臨床医のための微生物学講座(21)
マイコプラズマ(大石智洋)
緩和医療のアップデート(16)
精神症状(不眠,抑うつ,不安)エビデンスアップデート─変遷:今や,第一選択は“非薬物”治療の時代へ,そしてDX(大谷弘行)
自己指向性免疫学の新展開─生体防御における自己認識の功罪(8)
RNA修飾破綻による自己指向性免疫応答(吉永正憲)
FORUM
死を看取る─死因究明の場にて(22) 死因究明の実践(5)(大澤資樹)
数理で理解する発がん(14) ライト・フィッシャーモデル(中林 潤)
書評『患者さんと家族のための乳房再建ガイドブック』(日本形成外科学会編)(戸井雅和)
次号の特集予告
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