医学のあゆみ
285巻8号
神経系リハビリテーションの新潮流 ─機能回復治療に革新をもたらす最新の知見
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2023年5月
- 注文コード:928508
- 雑誌コード:20473-5/20
内容紹介
・脳卒中などの中枢性疾患の後遺症に対する神経系リハは社会的なニーズも高く,身近なテーマであるが,この分野の最新の知見や未来への構想は,リハ科を専門とする者以外の医療者にとって理解を進めるのが難しい.
・本特集では,DX,AI,再生医療などリハ医療の仕組みや概念を変えうるテーマや,ロボティクス,BMI,磁気刺激などのニューロモデュレーションに関する最新知見をエキスパートがわかりやすく解説している.
・リハ治療は発症からの時期によって戦略を変えるものである.本特集の急性期と回復期という2 つの時期におけるリハのトピックスは,幅広い診療科の臨床の先生方にとって明日の診療に応用可能な内容となっている.
目次
はじめに(川上途行)
DXによるニューロリハビリテーションの革新(金子文成)
AIを用いた病院内における転倒予測システムの現状(北村 新・大高洋平)
脊髄再生基礎研究におけるニューロリハビリテーション─慢性期脊髄損傷を対象とした再生リハビリテーションと物理療法(田代祥一)
歩行リハビリテーションロボットが作る歩行再建の新たな形(田口 周・長谷公隆)
磁気刺激療法の新たな応用─認知機能改善に向けた反復経頭蓋磁気刺激療法(倉朋和・藤原俊之)
Brain-Machine Interfaceによる脳の可塑性誘導と神経リハビリテーション(牛場潤一)
急性期リハビリテーションのEvidence-Practice Gap克服のために(百崎 良・清水美帆)
回復期リハビリテーション病棟における神経系リハビリテーション医療の進歩と今後の展望(近藤国嗣)
睡眠の理解がもたらす,脳卒中リハビリテーションの新たな展望(大嶋 理・川上途行)
連載
医療DX─進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識(18)
病院から見守られながらの在宅での心臓リハビリテーション(谷口達典)
救急で出会ったこんな症例─マイナーエマージェンシー対応のススメ(8)
耳に虫,鼻にビー玉─取り出し方のいろいろ(前田陽平)
TOPICS
腎臓内科学 脂肪由来間葉系幹細胞による重症腎炎改善メカニズムの解明(古橋和拡・他)
神経内科学 パーキンソン病の認知機能障害は鼻から?─レビー小体病における嗅覚系伝播経路と病態(澤村正典・橋良輔)
FORUM
先天性横隔膜ヘルニア患者・家族会設立への道のりと今後の展望(寺川由美)
次号の特集予告
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