医学のあゆみ
285巻4号
全身性強皮症 ─病態解明と診断・治療UPDATE
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2023年4月
- 注文コード:928504
- 雑誌コード:20474-4/22
内容紹介
・全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)は,皮膚のみならず内臓諸臓器の線維性変化が特徴の慢性疾患であり,膠原病の中で最も予後不良かつ病因不明の希少難病で,厚労省の指定難病である.
・ SScの主な合併症は,間質性肺疾患や肺高血圧症であり,重症度や進行度は患者ごとに大きく異なる.近年,SScの病態理解が進み新規治療法開発が盛んに行われ,症状・合併症に応じた治療薬が多彩となった.
・ SScの診療においては,できるだけ早期に診断を行い,合併症の有無やその程度を評価したうえで,症状に応じた治療法を取捨選択し,患者に応じた治療法のカスタマイズが大切となる.本特集では,多彩な診療科領域の執筆陣に,各分野の最新の知見を解説いただいく.
目次
はじめに(住田隼一)
全身性強皮症における自己抗体とその意義(濱口儒人)
エピジェネティクスから紐解く全身性強皮症の病態(浅野善英)
全身性強皮症の間質性肺疾患─病態と治療の最新知見(桑名正隆)
全身性強皮症に伴う肺高血圧症─病態・診断・治療(波多野 将)
強皮症腎クリーゼ─病態と治療の進歩(遠藤平仁)
全身性強皮症の消化管病変─病態と治療戦略(樋口智昭・川口鎮司)
皮膚硬化と末梢循環障害に対する新規治療戦略(茂木精一郎)
連載
医療DX─進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識(16)
救急医療の情報分断を解決する医療DX(園生智弘)
救急で出会ったこんな症例─マイナーエマージェンシー対応のススメ(6)
動物に咬まれた! 犬,猫,ヒト,ハムスター─よくある咬傷からまれな合併症まで(田中保平)
TOPICS
神経内科学 神経核内封入体病の新規封入体構成タンパク質,ホルネリンの同定(朴 洪宣・貫名信行)
循環器内科学 心房細動アブレーション:ビッグデータの解析からみる日本の最新状況(山根禎一)
FORUM
日本型セルフケアへのあゆみ(20) よくわかるがんゲノム医療(3):進行がんのセルフケア(児玉龍彦)
次号の特集予告
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