やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
201巻1号
脳-腸相関の基礎と臨床 神経消化器病学のめざすもの

発行時参考価格 1,800円
  • 総頁数:120頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2002年4月
  • 注文コード:920101
  • 雑誌コード:20471-4/6

目次

 はじめに 佐藤信紘
■腸神経系の構築と機能
 1.神経−免疫−腸トライアングル 唐木英明・尾崎 博
 2.消化管における新しいコリン作動性神経系−末梢型コリンアセチル基転移酵素(pChAT)の免疫組織化学 相見良成・木村 宏
 3.精神神経内分泌 (免疫相関と腸管粘膜)
  −粘膜免疫機構とpsychoneuroendocrine immunology 名倉 宏・太田達郎
■摂食と脳−腸相関
 4.新規消化管ホルモン,グレリン−成長ホルモン放出促進因子受容体の内因性リガンドであるグレリンの多彩な作用 浅川明弘・他
 5.胃におけるレプチンとレプチン受容体
  −胃レプチンは食欲を抑えるか 村田浩昭・川野 淳
 6.ガラニン,エンテロスタチンによる摂食行動,消化管運動,熱産生の調節と統合作用
  −脳−腸相関と迷走神経因子の関与 永瀬 肇
 7.脳−腸相関におけるメラノコルチンと摂食行動 三輪洋人・佐藤信紘
■胃腸管生理機能と脳−腸相関および病態との関連
 8.胃粘膜恒常性における内因性延髄TRHの役割
  −ラットでの基礎的検討 金子 宏
 9.脳内神経ペプチドによる胃のサイトプロテクション 川久保啓司・他
 10.ストレス蛋白質と脳−胃腸膵相関
  −ストレス応答としてのheat shock proteinsの発現 大高道郎・渡邊純夫
 11.消化管管腔内酸感知機構におけるvanilloid受容体−CGRP-NOの役割 秋葉保忠・中村正彦
 12.消化管内自律神経および壁在神経は再生するか
  −増殖因子,とくにbFGFとの関連 中村正彦・土本寛二
 13.小腸の形態維持と生理機能に対する中枢神経系の関与
  −中枢神経系と小腸粘膜増殖 藤本一眞・岩切龍一
■消化管運動機能の制御機構と病態
 14.モリチン−腸管神経系による空腹期収縮機序
  −モチリンと空腹期収縮 持木彫人・桑野博行
 15.高血糖と胃排出能障害−Diabetic gastroparesisの発生機序 高橋 徳
 16.機能性胃腸症の病態生理からみた脳−腸相関
  −消化器愁訴はどこからくるのか 本郷道夫・野村泰輔
 17.過敏性腸症候群の病態生理からみた脳−腸相関 福土 審
 18.過敏性腸症候群における運動異常と中枢神経 松枝 啓・他
■腸炎における脳−腸相関
 19.慢性腸炎の視床下部−下垂体−副腎系 (HPA-axis)への影響
  −HPA-axisと神経免疫系のクロストーク 児島謙作・田中雅樹
 20.水チャネルアクアポリンとその調節
  −VIPによるアクアポリン制御を介した下痢発生のメカニズム 伊藤明彦・辻川知之
■肝における脳−腸相関
 21.肝における脳−腸相関−中枢性神経ペプチドの関与 米田政志・寺野 彰