内容紹介
接着の「わからない」基礎と「できない」臨床を,症例とテクニックを交えて20項目でやさしく解説.明日からの臨床に接着を導入するには格好の一冊.
目次
接着の意義……3
接着剤,合着材になるための条件……7
よい接着剤ってなーに……7
接着と合着の違い(補綴物に対して)……9
くっつくのか,ひっかかってとめるのか……9
接着剤と合着材 その他の違い……11
溶けるの? 溶けにくいの? 安い? 高い?……11
エナメル質への接着……15
だれもがやっても180kgf/cm2でくっつく?……15
象牙質への接着……17
むかしはくっつきにくかった相手だけれど……17
接着阻害因子の除去……21
これが接着操作の肝(きも)ですよ……21
金属に対する接着……29
これが接着性モノマーの仕事……29
金属により強くレジンを接着させるには……32
つきにくい金属にはどうしたらつくの?……32
セラミックスに対する接着(陶材,キャスタブルセラミックなど)……37
シランカップリング剤ってなに?……37
硬化したレジンに対する接着(硬質レジン・ジャケット・クラウンなど)……48
もっともくっつけにくい相手ですが……48
接着性レジンにしかできないこと……58
新しい臨床のジャンルが広がります……58
接着性レジンの欠点……77
これがわかっていればこわくない……77
「自信がなければ接着性レジン」ではまずい……80
基本はしっかり守ること……80
従来型セメントの実績と信頼性……82
セメントは過去の遺物?……82
RMGI新登場(レジン・モディファイド・グラスアイオノマーセメント)……83
接着性レジンとアイオノマーの中間さ……83
スーパーボンドC&Bと他の接着性レジンの違い……86
やわらかいかかたいか……86
スーパーボンドと他の接着性レジンの使い分け……92
むき・ふむきを考えて……92
接着性レジンの種類と特徴……98
特性を考えて選びましょう……98
歯根破折を起こさないための支台築造……111
歯根破折……いやですよね……111
歯髄に対する接着性レジンの為害性……114
直覆だってできちゃうぞ!……114
接着剤の保存環境……117
高価な接着剤 これで「もち」が違います……117
歯科材料の保存環境……118
用語集……120
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
横塚繁雄 よこづかしげお
1929年 栃木県に生まれる
1952年 日本歯科医学専門学校卒業
1960年 日本歯科大学講師
1963年 日本歯科大学助教授
1972年 日本歯科大学教授
高橋英登 たかはしひでと
1951年 群馬県に生まれる
1977年 日本歯科大学卒業
1987年 日本歯科大学講師
遠山佳之 とおやまよしゆき
1961年 静岡県に生まれる
1986年 日本歯科大学卒業
1986年 日本歯科大学補綴学教室第2講座助手
1992年 静岡市にて開業
1996年 日本歯科大学非常勤講師