内容紹介
「咀嚼運動理論」「咬座印象」「無口蓋義歯」を独自の研究と工夫で生み出した矢崎正方先生の総義歯の理論と技法を,ご子息である著者が今日の臨床状態に合わせて解説した好書.
目次
まえがき…… v
矢崎正方略歴…… vii
矢崎正方著書・考案器械の発表年表…… viii
矢崎正方発表論文…… ix
第1章 診査……1
第2章 前処置……17
第3章 作業用模型の作製……27
第4章 咬合採得……35
第5章 矢崎咀嚼運動理論と矢崎式咀嚼運動器……45
第6章 人工歯の排列と削合……57
第7章 咬座印象……71
第8章 装着と維持・管理……97
第9章 無口蓋義歯……111
第10章 難症例・特殊症例への対応……123
第11章 長期経過症例から学ぶこと……143
臨床ヒント 1 床裏装材の種類とその使い分け……26
臨床ヒント 2 フラビーガムがある時の効率のよい作業用模型の作り方……34
臨床ヒント 3 咬座印象時におけるラバー印象材用の接着剤の塗布……44
臨床ヒント 4 咬座印象時の印象材の盛り方……56
臨床ヒント 5 咬座印象法の効率的な技工操作……70
臨床ヒント 6 高齢者の床裏装時の留意点……110
参考文献……153
索引……155
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
矢崎秀昭 やさきひであき
1942年 東京都に生まれる
1967年 東京歯科大学卒業 歯科補綴学第III講座入局(主任:関根 弘教授)
1970年 東京都新宿区にて父・矢崎正方と3年間ともに診療
1982年 歯学博士
1983年 東京歯科大学歯科補綴学第III講座 非常勤講師
現 在 東京都新宿区上落合2-27-16にて開業
主な著書・論文
1)無口蓋義歯.現代の歯科臨床6 総義歯の臨床ポイント(染谷成一郎編),235〜250,医歯薬出版,1984.〈分担執筆〉
2)いわゆる中間支台歯を有するパーシャルデンチャーの応用について.日本歯科評論,477:68〜78,1982.
3)下顎可撤性局部義歯が残存歯の歯齦に及ぼす影響について.歯科学報,82(12):1627〜1667,1982.〈学位論文〉
4)パーシャルデンチャーの構成要素とメインテナンス.日本歯科評論,497:45〜57,1984.
5)長期間患者が満足して使用している総義歯と咬座印象法による総義歯の作製法について.日本歯科評論,532:84〜106,1987.
6)補綴のための義歯床の条件(1)〜(3).デンタルダイヤモンド,14(3〜5):50〜53,48〜51,52〜56,1989.
7)いま,無口蓋義歯を問う.日本歯科評論,589:78〜131,1991.
8)無口蓋義歯に取り組んでみて―続・いま,無口蓋義歯を問う―.日本歯科評論,599:60〜117,1992.
9)義歯装着とその後の維持・管理について.日本歯科評論,614:70〜85,1993.
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矢崎秀昭 著