内容紹介
最新の医学的根拠に基づいた有病高齢歯科患者の全身管理&偶発症・事故予防のガイドブック
●重要臓器の機能を維持し,心身の安定した状態を維持する全身管理の技術と知識は,すべての歯科治療において,すべての患者に必要であるが,とくに高齢患者の場合に必要性が高い.
●本書は高齢者歯科治療を行ううえで必要な全身管理の知識を整理するとともに,高齢患者が有する多様な全身疾患を歯科臨床における重要性の視点から整理して簡潔にまとめた.
●若年者の場合と違って対応が困難な高齢者の内科エマージェンシー(内科的緊急事態)をどうしたら予防できるかについての記述は,著者の実践に基づいた珠玉のアドバイスである.
●巻末の「内科エマージェンシーにどう対応するか」は歯科医師,歯科衛生士ともに必読!
目次
高齢者歯科臨床ナビゲーション
【総論】
■1 全身管理はなぜ必要か
■2 ヒトはなぜ老いるのか
■3 高齢者は若年者とどこが異なるのか
■4 治療前・中・後に考慮する注意点
【各論】
■1 循環器疾患(circulatory organs diseases)
■2 神経疾患(neurologic disorders)
■3 精神障害(mental disorders)
■4 呼吸器系疾患(respiratory diseases)
■5 内分泌・代謝疾患(endocrine diseases・metabolic diseases)
■6 腎疾患(renal diseases)
■7 肝疾患(liver diseases)
■8 血液疾患(hematologic diseases)
■9 膠原病(collagen diseases)
【内科エマージェンシーにはどう対応するか】
■1 血管迷走性神経失神(vasovagal syncope)
■2 食道異物・気道異物(foreign body in respiratory tract or esophagus)
■3 ショック(shock)
■4 心肺蘇生(cardiopulmonary resuscitation:CPR)
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
植松 宏【うえまつひろし】
1972年 神奈川歯科大学歯学部卒業
1975年 東京医科歯科大学歯学部歯科麻酔科助手
1976年 鶴見大学歯学部口腔外科学講座助手
1979年 東京医科歯科大学歯学部歯科麻酔学講座講師
1986年 埼玉県障害者リハビリテーションセンター歯科医長
1998年 東京医科歯科大学歯学部高齢者歯科学講座教授,日本老年歯科医学会理事
2000年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔老化制御学教授
【著者略歴】
大渡凡人【おおわたりつねと】
1983年 九州歯科大学卒業
1987年 東京医科歯科大学大学院歯学研究科博士課程修了
1987年 新潟大学歯学部第1口腔外科学講座助手
1989年 東京医科歯科大学歯学部歯科麻酔学講座医員
1989年 東京医科歯科大学歯学部歯科麻酔学講座助手
1991年 東京医科歯科大学歯学部高齢者歯科学講座助手
2000年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔老化制御学講師
2001年 日本老年歯科医学会評議員