著者30余年間の数百症例の臨床経験から裂型分類ごとに症例を提示
内容紹介
●保険適用の唇顎口蓋裂の矯正治療について,著者30余年間の数百症例の臨床経験から,裂型分類ごとに症例を提示して治療テクニックを詳説.
●口腔外科,形成外科との連携や最終補綴治療についても解説.
◆唇顎口蓋裂の歯科矯正治療に興味をもたれている先生方へ 取り組まれている先生方へ
(一色泰成)
本書をご覧になっていただけば,口蓋裂などの先天異常の矯正治療を,躊躇せずに,確実に取り組むことができるようになると思うものです.躊躇することなく,確実に治療が行える自信が,その治療を成功させることになります.
本書「唇顎口蓋裂の歯科矯正治療学」をまとめるに当たっては,
1.成長発育に合わせて,咬合発育段階別に矯正治療法を述べました.
2.裂型別分類で症例を示し,治療法を述べました.
3.口蓋裂児は先天異常の成長発育をするため,矯正治療は早期開始が基本であることを述べました.
4.矯正治療中に行われる形成外科手術との関連,治療後の補綴処置についても述べました.
5.メタルリテーナに代わる新しいコンビネーションリテーナを考案しました.
6.最終章においては,口蓋裂矯正の保険医療,更生医療についてわかりやすく解説しました.
目次
第1章 唇顎・口蓋裂総論
第2章 唇顎口蓋裂の咬合異常分類
第3章 顎発育と側貌の計測分析
第4章 唇顎口蓋裂の咀嚼機能障害
第5章 唇顎口蓋裂治療のタイムテーブル
第6章 唇顎口蓋裂の歯科矯正治療術式
第7章 唇顎口蓋裂の外科的矯正治療
第8章 長期計画矯正治療中の形成外科手術
第9章 裂型別長期計画治療の実際
第10章 保定装置と欠損補綴装置
第11章 医療保険制度と歯科矯正
文献
索引
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
一色泰成【いっしきやすしげ】
1935年 愛媛県松山市に生まれる
1961年 東京歯科大学卒業
1965年 東京歯科大学大学院修了
1965年 東京歯科大学歯科矯正学講座講師
1972年 東京歯科大学歯科矯正学講座助教授
1981年 東京歯科大学歯科矯正学講座教授
1995年 東京歯科大学歯科矯正学講座主任
1998年 東京歯科大学大学院研究科長
2001年 東京歯科大学名誉教授
慶應義塾大学医学部形成外科非常勤講師
筑波大学非常勤講師附属桐が丘養護学校学校歯科医
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一色泰成 著