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「医学のあゆみ」第5土曜特集〈210巻5号〉
消化性潰瘍UPDATE

寺野彰 編
発行時参考価格 4,800円
  • 総頁数:218頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2004年7月
  • 注文コード:286010
  • 雑誌コード:20475-7/31

内容紹介

消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)は,消化器内科に限らず日常診療の場でもしばしば遭遇する病態の一つである.本特集では,臨床現場の医師にとって知っておきたい点について,消化性潰瘍の基礎・臨床面からUpdateな情報を収載.

目次

2004/7/31 医学のあゆみ Vol.210 No.5 第5土曜特集
消化性潰瘍UPDATE
 企画 寺野 彰(獨協医科大学学長)
 はじめに−総論 寺野 彰

潰瘍形成のパラダイム
 自律神経系−微小循環と消化性潰瘍−その構造と病態の関連 中村正彦・土本寛二
 H.pylori研究の現況−炎症からいかに組織欠損が生じるか 鈴木秀和・日比紀文
 消化性潰瘍の病因としてのNSAIDsの役割−NSAIDsと消化性潰瘍 平石秀幸・寺野 彰
 胃潰瘍と十二指腸潰瘍の病因論的差異 杉山敏郎

ガイドライン
 消化性潰瘍治療−『EBMに基づく胃潰瘍診療ガイドライン』作成をふりかえって 伊藤俊之・千葉 勉
 ガイドライン−臨床面からの問題点 坂本長逸
 ガイドラインの内容と使われ方の問題点 荒川哲男

潰瘍病態の分子標的
 胃酸分泌のメカニズム−消化管ホルモン・サイトカインによる胃酸分泌の調節機構 数森秀章・木下芳一
 COX-2による胃粘膜防御 川野 淳・辻 晋吾
 NOによる胃粘膜傷害の分子機構−胃粘膜炎症における新規治療標的分子を求めて 内藤裕二・吉川敏一
 H.pylori感染におけるcagPAI遺伝子とCagA蛋白の胃粘膜傷害作用 東 健
 胃潰瘍底結合組織再生に及ぼすNSAIDsの影響 有沢富康・中野 浩
 NSAIDsはH.pyloriによる胃粘膜障害を増悪させるか−NSAIDsとH.pylori 北條麻理子・他
 H.pylori陰性潰瘍 高木敦司
 出血性潰瘍におけるNSAIDsとH.pyloriの関与 桑山 肇
 喫煙と消化性潰瘍 若林貴夫・芳野純治
 消化性潰瘍治癒のメカニズム−胃潰瘍治癒の質にかかわる因子 天ヶ瀬紀久子・竹内孝治

診断をめぐる最近の進歩
 H.pylori時代の胃潰瘍のX線診断と内視鏡診断 榊 信廣
 超音波内視鏡検査−胃壁内部からみた胃潰瘍の診断 丹羽康正・後藤秀実
 造影超音波法の胃粘膜血流評価への応用 畠 二郎・春間 賢
 抗潰瘍薬がH.pylori感染診断に及ぼす影響 樋口和秀・他
 H.pylori薬剤感受性試験 今瀬教人・高橋信一
 悪性病変との鑑別診断−胃癌と鑑別を要する胃潰瘍,胃びらん 甲斐原 司・柏木亮一

治療をめぐる最近の進歩
 消化性潰瘍の初期治療 伊藤 誠
 消化性潰瘍の維持療法−除菌療法との比較 西元寺克禮
 消化性潰瘍の外科的治療 吉田 昌・他
 ストレスと消化性潰瘍−ストレスだけでも胃・十二指腸潰瘍はできるか 大草敏史・佐藤信紘
 消化性潰瘍の治療薬と臨床エビデンス 加藤元嗣・浅香正博
 H.pylori除菌療法−除菌治療法の現状と問題点 村上和成
 H.pylori新ガイドライン 佐藤貴一
 防御因子増強薬の現代的意義 藤原靖弘・他
 PPIとH2ブロッカー 上村直実
 NSAID潰瘍予防に関する最近の動向−選択的COX-2阻害薬の有効性と除菌療法 三宅一昌・坂本長逸
 GERD合併消化性潰瘍の除菌治療−除菌後にGERDはどうなるか 水野元夫・石木邦治
 Dieulafoy潰瘍 岩切龍一・藤本一眞
 Zollinger-Ellison症候群−最近の動向 清水京子・白鳥敬子
 高齢者の消化性潰瘍−エビデンスと対策 辻 晋吾
 医療経済,薬剤経済と抗潰瘍薬の選択 真野俊樹・小林 慎

■サイドメモ
 消化性潰瘍の成因に対する考え方,治療法の変遷
 選択的COX-2阻害剤
 酸分泌機構の基礎
 eNOSからのスーパーオキシド産生
 4型分泌機構
 白血球・内皮細胞間相互作用と接着分子
 消化性潰瘍の遺伝子治療
 インジゴカルミン散布法
 ハーモニックイメージング
 薬剤耐性菌のダイレクト検出法
 シクロオキシゲナーゼのアイソザイム
 H.pylori感染とサイトカイン−酸分泌,GERD,胃癌との複雑な関係
 内視鏡的止血法の種類
 MEN I型遺伝子(menin)
 巨大胃潰瘍
 費用対効果の考え方

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