やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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顔貌・骨格・顎関節から導く
機能的顔貌主導型インプラント治療
Functional Profile Driven Implant Treatment

定価 18,700円 (本体 17,000円+税10%)
  • 総頁数:212頁 / カラー
  • 判型:A4判
  • 発行年月:2023年9月
  • ISBN978-4-263-44691-1
  • 注文コード:446910

補綴主導型から機能的顔貌主導型のインプラント治療へ

内容紹介

・機能的顔貌主導型のインプラント治療とは,「骨格,顎関節,顔貌のプロファイル,筋肉の緊張など咬合位が影響を受ける多くの器官を総合的に検査,診断し,本来その個人がもつ理想的な咬合位のみならず顎関節の位置および顔貌形態を最終ゴールとして設定」するものです(本書「はじめに」より)
・本書は,機能的顔貌主導型のインプラント治療を進めていくための各種検査・評価(顔貌,顎関節,セファロなど)の読み解きかたから,デジタル技術を活用した治療計画の立てかたまでを解説.
・患者の口腔の全体像を伴った診断に基づいた,より精密なインプラント治療へのガイドです.

序文

はじめに
 現在のインプラント治療は,補綴主導型であるといわれる.この補綴を念頭に置いた治療の最終目標は,正しい咬合位置で配置されたインプラントを確立することにある.位置の確立には,顎関節の正しい位置による骨格と筋肉の調和した咬合位の獲得が不可欠である.しかしながら,口腔内の情報のみでこれらの調和を確立することは困難であるにも関わらず,多くの症例で顎関節の状態,上下顎骨の三次元的な位置,顔貌および筋肉の走行といった骨格および軟組織の評価に基づいた診断と治療指針が示されていないのが現状ではないだろうか.
 これらの改善のためには,骨格,顎関節,顔貌のプロファイル,筋肉の緊張など咬合位が影響を受ける多くの器官を総合的に検査,診断し,本来その個人がもつ理想的な咬合位のみならず顎関節の位置および顔貌形態を最終ゴールとして設定し,治療を進めていく必要がある.すなわち「機能的顔貌主導型」ともいえる,全体像を伴った診断に基づく治療である.
 現在では,歯科用CT(CBCT)の普及に伴い顎骨や顔貌などの口腔外データをはじめ,口腔内カメラの登場による口腔内データ取得もデジタル化が進み,情報の採得と共有,管理は容易となった.デジタルデータの普及を背景に,理想的な顎関節の位置と顔貌の調和を目指した総合診断によるインプラント治療の取り組みは,将来にわたりますます重要性を帯び,需要は高まるであろう.
 今回,この「機能的顔貌主導型インプラント治療」について整理しまとめる機会を得たので,普段より研鑽を積んでいるチームとここに書籍として,診断の要点と手順,データの取得と共有,および治療の実際について詳細に解説し,その方法を記すこととした.
 本書が今後,「機能的顔貌主導型インプラント治療」を目指す歯科医師,歯科技工士,歯科衛生士の指針になれば幸いである.
 雷鳴轟く初夏の診療室にて
 月岡庸之

目次

 はじめに
序論 Functional Profile Driven Implant Treatment 機能的顔貌主導型インプラント治療とは
 フローチャート(大谷 昌)
 01 なぜ,顔貌・骨格・顎関節の視点が必要なのか?
 02 顔貌・骨格・顎関節を考慮した治療
CHAPTER 1 顔貌評価
 01 プロファイルの記録
  1(鷹木雪乃)
  2(古谷忠典)
 02 プロファイル(側貌写真)の評価(鷹木雪乃)
 03 顔貌の老化
 04 口唇
  1,2(鷹木雪乃)
  3,4(古谷忠典)
CHAPTER 2 顎関節診断
 01 顎関節の解剖学・CT画像(正常像)の読影(箕輪和行)
 02 顎関節MRI読影の要点
 03 病的所見(disc displacement,joint effusion,edema,軟骨下嚢胞,骨棘,偽円板化,強直症)
 04 赤色随について
 05 アーチファクトについて
CHAPTER 3 セファロ分析と咬合平面
 01 軟組織分析(古谷忠典・鷹木雪乃)
 02 硬組織セファロ分析
 03 骨格からみた咬合平面(古谷忠典)
CHAPTER 4 スプリント療法とCPIレコードの分析・診断
 01 パナデント咬合器を用いた石膏模型のマウント(鷹木雪乃)
 02 CPIレコードの取得
  1,2(鷹木雪乃)
  3(古谷忠典)
 03 スプリント療法(鷹木雪乃)
 04 CO-CR conversion
CHAPTER 5 顔貌主導型治療計画のワークフロー
 01 インプラントシミュレーションソフトの活用とその変遷(月岡庸之)
 02 デジタルフェイシャルデータとデジタルインプラント設計
 03 リップラインと顔貌のハーモニーのために
 04 デジタルデータの活用―治療の実際―
CHAPTER 6 顔貌主導型インプラント外科の注意点
 01 適切な骨のマネジメントとは (1)上顎母骨の削除(大谷 昌)
 02 適切な骨のマネジメントとは (2)舌側へのGBR
 03 デジタルガイデッドサージェリーその基礎と臨床応用とは(月岡庸之)
CHAPTER 7 上下顎顎骨のズレへの対応
 01 上下顎アーチのすれ違い症例への対応 (1)ClassII(大谷 昌)
 02 上下顎アーチのすれ違い症例への対応 (2)Class III
 03 垂直的および水平的顎間距離不足症例への対応 (1)ピンクマテリアルの応用
 04 垂直的および水平的顎間距離不足症例への対応 (2)適切なピンクマテリアルの位置決定基準とは?(月岡庸之)
CHAPTER 8 再評価とメインテナンス
 01 メインテナンスの要点(鷹木雪乃)
 02 X線規格写真と模型を併せてみることの大切さ
 03 歯を多く保存する骨格の条件
 04 口腔内が崩壊した患者の考察

 索引
 著者略歴

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

大谷 昌【Masashi Otani】
オオタニデンタルクリニック院長
 1993年 大阪大学歯学部卒業
 2004年 オオタニデンタルクリニック開設
 2017年~ 北海道大学歯学部臨床教授
 T.M.J.session主宰

鷹木雪乃【Yukino Takagi】
鷹木歯科医院
 1993年 大阪歯科大学卒業
 2017年~ 北海道大学客員臨床教授
 同年~ 近畿大学非常勤医師
 日本顎変形症学会会員
 日本顎関節学会会員
 日本歯科放射線学会会員

古谷忠典【Tadanori Furuya】
 ユニ矯正歯科クリニック
 1994年 東京歯科大学卒業
 同年 北海道大学歯学部矯正科入局
 1999年 北海道大学大学院(歯学研究科臨床系専攻)博士号取得
 日本矯正歯科学会認定医
 日本顎変形症学会会員

箕輪和行【Kazuyuki Minowa】
北海道大学大学院歯学研究院口腔病態学講座放射線学教室教授
 1988年 北海道大学歯学部卒業
 2016年~ 北海道大学大学院歯学研究院教授
 2018年~ 北海道大学大学院医学研究院死因究明教育センター教授
 第1種放射線取扱主任者
 日本歯科放射線学会専門医・指導医
 日本顎関節学会専門医・指導医

月岡庸之【Tsuneyuki Tsukioka】
つきおか歯科医院院長
 1988年 日本大学松戸歯学部卒業
 同年 日本大学医学部付属板橋病院口腔外科入局
 1997年 つきおか歯科医院開設
 2013年~ 日本大学松戸歯学部放射線学兼任講師
 2014年~ 日本大学松戸歯学部臨床教授
 日本口腔インプラント学会専門医・指導医
 日本歯科放射線学会認定医

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大谷昌・鷹木雪乃・古谷忠典・箕輪和行・月岡庸之 著