やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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在宅リハビリテーション栄養

定価 3,740円 (本体 3,400円+税10%)
  • 総頁数:160頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2015年9月
  • ISBN978-4-263-21944-7
  • 注文コード:219440

内容紹介

●リハビリテーション栄養(リハ栄養)は臨床現場で実践されつつありますが,その中心は病院です. 病院でのリハ栄養は国際生活機能分類(ICF)のうち疾患、機能、活動に対するアプローチが中心で,その他の参加,環境因子,個人因子については,あまり考慮されていません.それとは対照的に在宅でのリハ栄養は,参加,環境因子,個人因子に対するアプローチが中心です.地域包括ケア時代ではこれらを考慮したリハ栄養の重要性が高まっています.
●本書では在宅リハ栄養の必要性,在宅リハ栄養評価,在宅リハ栄養プランを理解し,多職種連携や地域連携を行うことで,実際に在宅リハ栄養を実践できるようまとめられています.

序文

はじめに
 リハビリテーション栄養に関する9 冊目の書籍を,医歯薬出版株式会社から出版させていただくことになりました.今回は在宅をテーマにしました.病院でのリハビリテーション栄養に関しては,先行書籍でかなり紹介してきました.一方,在宅に関しては,『リハビリテーション栄養ハンドブック』『実践リハビリテーション栄養』『認知症のリハビリテーション栄養』でそれぞれ6~ 18 ページ紹介したのみでした.地域包括ケア時代では,在宅リハビリテーション栄養の視点をもつことの重要性が高まります.そのため,在宅リハビリテーション栄養のエビデンスは少ないですが今回,企画しました.
 病院でのリハビリテーション栄養は,国際生活機能分類のうち疾患,機能,活動に対するアプローチが中心となります.参加,環境因子,個人因子については,十分考慮されていませんでした.一方,在宅リハビリテーション栄養は,参加,環境因子,個人因子に対するアプローチが中心となるため,これらに重きを置いた書籍としました.地域包括ケアシステムの土台となる住まいと住まい方にも,在宅リハビリテーション栄養は有用です.
 第1 章:在宅リハビリテーション栄養の必要性が“Why“,第2 章:在宅リハビリテーション栄養評価が“What”,第3 章:在宅リハビリテーション栄養ケアプランが“How” という構成としました.全体を読むことで多職種連携や地域連携を含めて,在宅リハビリテーション栄養の実践に活用できると考えています.今回,ほとんどの執筆者は在宅で勤務されていて,在宅の臨床現場を熟知しています.大変お忙しい中,執筆してくださった皆様に深謝いたします.
 日本リハビリテーション栄養研究会(https://sites.google.com/site/rehabnutrition/)では,リハビリテーション栄養の臨床研究を推進しています.2014 年から3 日間のリハビリテーション栄養研究デザイン学習会を開催しています.その効果もあり,回復期リハビリテーション病院や急性期病院では,リハビリテーション栄養のエビデンスが徐々に蓄積されています.しかし,在宅リハビリテーション栄養のエビデンスは現在,症例報告レベルです.今回の書籍をきっかけとして,在宅リハビリテーション栄養の実践と同時に臨床研究も広がればと考えています.
 日本リハビリテーション栄養研究会の会員数は,2015 年8 月時点で約4,600 人となりました.今後は国内だけでなく海外,特にアジアでリハビリテーション栄養の考え方を広めるつもりです.リハビリテーション栄養に関心のある方は,ぜひ日本リハビリテーション栄養研究会にご入会ください.
 最後に医歯薬出版株式会社の小口真司さんには,今回も企画,執筆,編集などで大変お世話になりました.心よりお礼申し上げます.
 2015年9 月
 若林秀隆

目次

第1章 在宅リハビリテーション栄養の必要性
 1.なぜ在宅リハビリテーション栄養か:看護師の視点から
  はじめに /看護師からみた在宅リハビリテーション栄養とは /在宅リハビリテーション栄養の必要性 /在宅リハビリテーション栄養の課題
 2.なぜ在宅リハビリテーション栄養か:管理栄養士の視点から
  はじめに /管理栄養士からみた在宅リハビリテーション栄養とは /在宅リハビリテーション栄養の必要性 /在宅リハビリテーション栄養の課題
 3.なぜ在宅リハビリテーション栄養か:理学療法士の視点から
  はじめに /理学療法士からみた在宅リハビリテーション栄養とは /在宅リハビリテーション栄養の必要性 /在宅リハビリテーション栄養の課題 /おわりに
 4.なぜ在宅リハビリテーション栄養か:医師の視点から
  はじめに /在宅リハビリテーション栄養とは /在宅リハビリテーション栄養の必要性 /在宅リハビリテーション栄養の課題 /おわりに
第2章 在宅リハビリテーション栄養評価
 1.在宅リハビリテーション栄養での国際生活機能分類の活用法
  はじめに /心身機能・身体構造 /活動 /BADL /IADL /AADL /QOL・生きがい
 2.在宅での参加・環境因子・個人因子の評価
  はじめに /活動と参加 /環境因子 /個人因子 /おわりに
 3.在宅での栄養評価
  はじめに /在宅療養患者の特徴 /栄養スクリーニング /身体計測 /採血データ /おわりに
 4.在宅での食生活評価
  はじめに /食事摂取量の評価 /食生活評価
 5.在宅でのサルコペニア・フレイル評価
  サルコペニアの評価 /フレイルの評価 /在宅でのフレイル・サルコペニア評価
 6.在宅での摂食嚥下障害,オーラルフレイル評価
  はじめに /在宅スタッフの口腔,嚥下に対する意識 /在宅で求められる簡便,短時間,見える化スクリーニング /ROAGとは /在宅での口腔機能障害 /ROAGによるオーラルフレイルの早期スクリーニング
 7.在宅リハビリテーション栄養の予後予測と訓練内容判断
  在宅リハビリテーション栄養の予後予測と目標設定 /在宅リハビリテーション栄養の計画内容の判断 /在宅リハビリテーション栄養の訓練内容判断の実際
第3章 在宅リハビリテーション栄養ケアプラン
 1.在宅リハビリテーション栄養を考慮したケアプランの作り方
  はじめに /在宅要介護高齢者を取り巻く日常生活環境の実状 /日本の介護保険制度とケアプランの示す自立支援 /ケアプランの要となるアセスメント方法 /おわりに
 2.在宅での多職種連携のあり方
  はじめに /なぜ今,連携なのか /連携を阻害する因子 /在宅での多職種連携の実際 /おわりに
 3.在宅でのリハビリテーション栄養ケアプランと事例紹介:看護師の視点から
  はじめに /事例紹介 /リハビリテーション栄養評価 /ゴール設定 /リハビリテーション栄養ケアプラン /経過 /考察 /おわりに
 4.在宅でのリハビリテーション栄養ケアプランと事例紹介:管理栄養士の視点から
  はじめに /事例紹介 /リハビリテーション栄養評価 /ゴール設定 /リハビリテーション栄養ケアプラン /経過 /考察
 5.在宅でのリハビリテーション栄養ケアプランと事例紹介:理学療法士の視点から
  はじめに /事例紹介 /リハビリテーション栄養評価 /ゴール設定 /リハビリテーション栄養ケアプラン /経過 /考察
 6.在宅でのリハビリテーション栄養ケアプランと事例紹介:作業療法士の視点から
  はじめに /事業の紹介 /事例紹介 /リハビリテーション栄養評価 /ゴール設定 /リハビリテーション栄養ケアプラン /作業療法経過 /おわりに
 7.在宅でのリハビリテーション栄養ケアプランと事例紹介:言語聴覚士の視点から
  はじめに /事例紹介 /経過 /考察
 8.在宅でのリハビリテーション栄養ケアプランと事例紹介:歯科衛生士の視点から
  はじめに /事例紹介 /リハビリテーション栄養評価(訪問開始時) /ゴール設定 /リハビリテーション栄養ケアプラン /経過 /考察
 9.在宅でのリハビリテーション栄養ケアプランと事例紹介:薬剤師の視点から
  はじめに /事例紹介 /リハビリテーション栄養評価 /ゴール設定 /リハビリテーション栄養ケアプラン /経過 /考察
 10.在宅の食環境問題と支援
  はじめに /問題点(1):低栄養 /問題点(2):口腔機能低下 /問題点(3):サルコペニア /問題点(4):骨粗鬆症
 11.在宅でのリハビリテーション栄養サマリーの活用法
  はじめに /リハビリテーション栄養サマリーの特徴 /記載内容 /記載時のポイント /活用法 /課題 /おわりに
 12.在宅でのテクノエイドの活用法
  はじめに /事例(1) /事例(2) /川崎市における住宅改修・補装具作製について /在宅リハビリテーションサービス事業 /おわりに

 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【編著者略歴】
若林秀隆【わかばやしひでたか】
 1995年 横浜市立大学医学部卒業
 同 年 日本赤十字社医療センター内科研修医
 1997年 横浜市立大学医学部附属病院リハビリテーション科
 1998年 横浜市総合リハビリテーションセンターリハビリテーション科
 2000年 横浜市立脳血管医療センターリハビリテーション科
 2003年 済生会横浜市南部病院リハビリテーション科医長
 2008年 横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科助教
     現在に至る
 リハビリテーション栄養・サルコペニアブログ:http://rehabnutrition.blogspot.com/
 日本リハビリテーション栄養研究会ホームページ:https://sites.google.com/site/rehabnutrition/