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29巻7号 2020年6月号臨時増刊号
特集 脊髄損傷のリハビリテーション医学・医療―最前線と未来への展望
 この臨時増刊号の企画を構想していた昨年の秋頃は,2020年夏に開催される東京パラリンピックを世界中のパラアスリート,そして私も含め多くの人々が待ち望み,楽しみにしていた.しかし,2020年になり新型コロナウイルスの感染拡大により世界の状況は一変し,3月にはWHO がパンデミックを宣言し,4月には日本でも緊急事態宣言が発令された.そして,残念ながら東京オリンピック・パラリンピック開催の1年間の延期が決まった.ただ,今はこの難局を世界中の人々が協力し知恵を出し合い乗り越えていくことが大切である.この難局を乗り越えた先に,世界中の人々の団結の証として新しい時代に向けた象徴的な大会として東京オリンピック・パラリンピックが開催されることを願う.
 日本では,1964年にパラリンピックが,今回と同じ東京でオリンピックとともに開催されている.56年前に開催された東京パラリンピックは,中村裕先生の尽力により実現した.中村裕先生は,1960年にグッドマン博士が英国のストークマンデビル病院で脊髄損傷者の治療にスポーツを取り入れていることに感銘を受け,わが国においても脊髄損傷者のスポーツ参加を積極的に進めた.そして,現代の障がい者スポーツの基礎を築くと同時に,脊髄障害者に積極的にスポーツをさせて社会参加させるという考えは,脊髄損傷者のリハビリテーション医療に大きく貢献した.このときから約50 年間が過ぎ,脊髄損傷者のリハビリテーション医学・医療は大きく発展した.電気刺激やロボット技術を利用した機能再建,ボトックスやITB による痙縮治療等さまざまな新しい治療が開発され,そして,再生医療も現実のものとなり脊髄損傷者のリハビリテーション医学・医療にも大きな変革が起きようとしている.さらに,脊髄損傷者の治療として始まった障がい者スポーツも,今や非常に高レベルの競技スポーツに発展している.
 50年以上の歴史を経て,再び東京でパラリンピックが開催される.脊髄損傷者を含むわが国の障がい者スポーツを未来に向けて発展させる大会になることは間違いない.本臨時増刊号も,障がい者スポーツを含め脊髄損傷者のリハビリテーション医学・医療の新しい未来への発展に寄与できる内容にしたいと考え企画した.そこで,テーマを「最前線と未来への展望」とし,脊髄損傷者の障がい者スポーツも含めたリハビリテーション医学・医療の最新の知見と未来への展望について,それぞれの分野の第一線で活躍されている先生方にご執筆いただいた.さらに,巻頭の座談会では,東京パラリンピックに向けた障がい者スポーツの現状と未来について,東京パラリンピック開催に向けて第一線で活躍されている陶山哲夫先生,三井利仁先生,安岡由恵先生にお話を伺った.また,コラムではトピックス的な内容も含め,脊髄損傷者のリハビリテーション医療や障がい者スポーツにかかわるすべての方々に,ぜひ知っていただき実践で役立ててもらいたい項目を選び執筆いただいた.本臨時増刊号が脊髄損傷のリハビリテーション医学・医療の新しい未来への発展に少しでも寄与できれば幸いである. (編者:中村 健)
目 次

巻頭座談会:パラアスリートの未来のために  陶山哲夫,三井利仁,安岡由恵,中村健
脊髄損傷の急性期リハビリテーション治療  幸田剣,寺村健三・他
脊髄損傷者に対するiPS細胞移植とリハビリテーション医療  田代祥一
頸髄損傷者の非侵襲的陽圧換気による呼吸サポート  土岐明子
脊髄損傷者の機能的電気刺激による機能再建  松永俊樹,宮腰尚久・他
脊髄損傷者の歩行支援ロボット  平野哲
脊髄損傷者の痙縮に対するITB治療  根本明宜
脊髄損傷と神経障害性疼痛  上條義一郎,上勝也
脊髄損傷の排尿障害と管理  小川隆敏
脊髄損傷の褥瘡管理  西村行秀
脊髄損傷者における福祉機器  横井剛
脊髄損傷者の就労  古澤一成
脊髄損傷と老化  菊地尚久
脊髄損傷と障がい者スポーツ  河ア敬

コラム 
脊髄損傷と骨粗鬆症  横山修,山上大亮
脊髄損傷と介助犬  高柳友子
脊髄損傷重症度と血中バイオマーカー  緒方徹
障がい者スポーツとクラシフィケーション  小林章郎
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脊髄損傷のリハビリテーション医学・医療―最前線と未来への展望
29巻7号 2020年6月25日
月刊(B5判,128頁)
定価 3,080円(本体 2,800円+税10%)
注文コード:786030
雑誌コード:03298-06
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