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29巻13号 2020年12月号
特集 ウィズコロナ・ポストコロナ時代のリハビリテーション
特集にあたって
 2020年は東京オリンピック・パラリンピックをはじめとして,だれもが華やかな年になることを想像していたのではないだろうか.しかし,年明けから新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威をふるい残念な結果を迎えた.2020年11月1日現在,世界中で4,594万2,902名の感染者が報告されており,死者は1,192,644名に達している.感染者数は国別に,米国8,952,086名,インド8,184,082名,ブラジル5,516,658名と続いている.わが国では感染者102,062名(クルーズ船712名を除く),死者1,775名(クルーズ船13名を除く),と報告されている.第2波も到来し,状況は深刻さを増しており,事態の長期化は避けられず,医療界のみならず社会全体での対応が否応なしに求められている.また,リハビリテーションの主な対象者である高齢者や重症患者がCOVID-19で重篤になりやすく,その治療の困難さや感染の蔓延化に悩まされている現状がある.
 これまでのリハビリテーションは,患者に寄り添うため「3密状態」で行うのが当然のことであった.しかし,COVID-19患者に際してはリハビリテーション医療関係者の厳格な感染予防管理が必須となり,可能な限り「3密回避」が必要となって,状況が一変した.さらに,第2波への対応,再感染予防,第3波の防止,後遺症にどう対応するか,地域医療構想にどう反映させるか,感染対策と医療経済・国民経済の両立をどうするか等,多くの国民的課題への対応が求められ,テレビ,新聞,インターネット等,マスコミでもCOVID-19の話題を聞かない日は皆無である.
 本特集では,このようなウィズコロナ時代ならびに将来のポストコロナ時代において,リハビリテーション医療全体にどのような影響が生じるのか,医学史的にはどうか,病院・施設での感染予防対策や感染者のリハビリテーションをどのように行うべきか,といったテーマを取り上げた.執筆者は,COVID-19対応経験のある先生を中心に,極めて充実した内容になっている.すなわち,上月先生らからは,総論としてCOVID-19がリハビリテーションにもたらす影響を,佐々木先生らからは急性期病院での重症COVID-19患者へのリハビリテーションの実際を,土岐先生らからは急性期病院でのCOVID-19院内感染対策を,岡本先生らからは回復期・生活期リハビリテーション病院でのCOVID-19院内感染対策を解説していただいた.また,海老原先生からはウィズコロナ・ポストコロナ時代のフレイル対策とリハビリテーションを,江藤先生からは医学史からみた感染症パンデミックとリハビリテーションを解説していただき,共通課題としてのフレイル対策や医学史からみたCOVID-19の位置づけ等を俯瞰していただいた.
 本特集は,ウイズコロナ・ポストコロナ時代において,読者がリハビリテーション医療職として,患者や社会に対してどのような役割を果たせるのか,どのように「変化」していかねばならないのかを考えるのに役立つものと期待している.(編集委員会)
目 次
COVID-19がリハビリテーションにもたらすもの  上月正博,吉田直記
重症COVID-19 肺炎患者のリハビリテーション治療  佐々木信幸横山仁志・他
急性期病院でのCOVID-19院内感染対策  土岐明子,山本福子
回復期・生活期リハビリテーション病院でのCOVID-19院内感染対策  岡本隆嗣,重信順也・他
ウィズコロナ、ポストコロナ時代のフレイル対策とリハビリテーション  海老原覚
コラム:医学史からみた感染症パンデミックとリハビリテーション  江藤文夫
連載
巻頭カラー  リハの現場で役立つ! 目で見る動作・歩行分析 
11. 水頭症  北井隆平,北出一平・他 
重度障害、重複障害に対する私のリハビリテーション治療経験 
5. 福祉的就労に至った歩行障害を合併した若年小脳出血例〜高次脳機能障害へのアプローチ  豊岡志保 
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション 
11.転倒・骨折:ロコモティブシンドローム  帖佐悦男 
ニューカマー リハ科専門医 
  前田浩行 
筋電図を症例から学ぶ 
12. 神経筋接合部障害(重症筋無力症)  補永薫 
脳神経内科領域の診療ガイドラインup date 
7.脳卒中治療ガイドライン2015【追補2019含む】〜くも膜下出血について  羽田康司 
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで 
3. 仮説検定と統計モデリング─p≧0.05 の解釈を含めて  藤本修平,右京芳文 
今伝えたい! 脊髄損傷治療の現状と課題 
6. 脊髄損傷患者の社会参加  幸田剣,寺村健三・他 
更生・康复・復健・リハビリテーション 
第6回 戦争と回復期治療とリハビリテーション  江藤文夫 
臨床経験 
誤嚥防止手術は有効だったが退院8カ月後に突然死した多系統萎縮症の1例  徳永誠,鮫島靖浩・他
高次脳機能障害の改善が得られた低血糖脳症の1例  秋元秀昭,渡邉修・他

CLOSE UP!! 
才藤栄一氏(藤田医科大学)が米国医学アカデミー(NAM)国際会員に選出
TOPICS 
デジリハ─ 子どもの視点とデジタルアートでつくる“社会を変える” リハビリツール─  仲村佳奈子
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