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29巻8号 2020年7月号
特集 心血管疾患のリハビリテーションup to date
特集にあたって
 わが国における身体障害者手帳所持者数の中で内部障害は肢体不自由に次いで多く,内部障害の過半数が心臓機能障害である.そして,心血管疾患のリハビリテーション(以下リハ)については質の高いエビデンスも既に得られている.しかしながら,わが国において心血管疾患のリハは普及が最も遅れている分野の一つではないだろうか.その原因としては,他の分野のリハに比してリスク管理が難しい,循環器内科医や心臓血管外科医の十分な協力が得られないと行いにくい等が考えられる.けれども,心血管疾患のリハは急性期のみならず,回復期,生活期と生涯継続されるべきものである.特に,急性期病院では在院日数短縮のため十分なリハを受けられないまま退院せざるを得ないケースも多いと思われるが,その後のリハについても不十分であるのが実状である.
 本特集では,特に5つの病態についてそれぞれのエキスパートからup to dateな情報を執筆いただいた.埼玉医科大学国際医療センターの牧田 茂先生からは心筋梗塞,藤田医科大学病院の河野裕治先生からは心不全,順天堂大学保健医療学部の高橋哲也先生からは心臓外科手術後,聖隷浜松病院心臓血管外科の立石 実先生からは小児心疾患,東北大学大学院医学系研究科の三浦平寛先生からは心臓移植後をテーマとして,それぞれ,急性期,回復期,生活期のリハはどのように行うか? さらにはリハ専門職に望むことについて述べていただいた.心筋梗塞,心不全,心臓外科手術後は特に急性期病院ではよく出合う疾患や病態であるが,たとえ自分の専門領域でも常に最新の情報を把握するのは決して容易ではない.本特集が皆さんの知識の上書きに役立てることを期待している.また,小児心疾患,心臓移植後については,経験したことのないリハ専門職も多いと思われるが,臨床の場面においては待ったなしであり,急に対応を求められたときに本特集が有益な情報になることは間違いないと思われる.
 本特集においては特に各テーマ内の“リハ専門職に望むこと”をぜひ読んで欲しい.心血管疾患のリハにおいてもリハ専門職は多くのことを期待されているのである.残念ながら,期待に十分応えられていないのが現状ではあるが,いつまでもそれが許されるわけではない.本特集を契機に多くのリハ専門職が心血管疾患のリハに興味をもち,心臓機能障害をもつ多くの患者さんに役立てることを期待する.(編集委員会)
目 次
心筋梗塞  牧田茂
心不全  河野裕治水谷公司・他
心臓外科手術後  高橋哲也森沢知之・他
先天性心疾患  立石実,背戸佑介・他
心臓移植後  三浦平寛上月正博
新連載
緊急連載 COVID-19 
リハビリテーション医療現場におけるCOVID-19の現状と対策  藤谷順子 
今伝えたい! 脊髄損傷治療の現状と課題 
1.脊髄損傷患者を取り巻く日本の現状  田代桂一 
更生・康复・復健・リハビリテーション 
第1回 リハビリテーション医学との出会い  江藤文夫 
連載
ニューカマー リハ科専門医 
  中村拓也 
筋電図を症例から学ぶ 
7. 顔面神経麻痺  栢森良二 
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション 
6.高度肥満症  上月正博 
オーストラリアのリハの現場より 
第4回 退院後のリハビリテーションサービスについて(65歳以上の場合)─ Transition Care Program  渡辺百合子,加藤賀子 
心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から 
恩師との出会い  梅津祐一 
臨床研究 
回復期リハビリテーション病棟を有する病院の現状と質に関するアンケート調査  徳永誠,渡邊進・他
臨床経験 
カフ上吸引ラインからの送気による発声・嚥下訓練が気管切開術後の唾液誤嚥に有効であった外傷性脳損傷の1例  徳永誠,鮫島靖浩・他

TOPICS 
心原性脳塞栓症の治療と予防はどこまで進んだか  板橋亮
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