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28巻9号 2019年8月号
特集 回復期リハビリテーションの安全管理の実際と課題
特集にあたって
 病院における安全管理は極めて重要である.そのなかで,回復期リハビリテーション(以下リハ)病棟では,活動を向上させることを目的としているため,患者の活動が大きく変化するなかで発生する諸問題に対応しなくてはならないという特徴がある.その代表が転倒・転落であるが,活動の向上とのバランスをいかに図るのがよいのか等,頭を悩ますことは多い.また,リハ医療の強みである多職種によるアプローチは,一方では多様な情報を共有し協働するにはそれなりのコストがかかる.
 本特集は,回復期リハ病棟における安全管理について日々携わっている先生に執筆をお願いした.まず,渡邊氏からは,回復期リハビリテーション病棟協会のデータをもとに現状について非常にわかりやすく提示がなされた.その後,いくつかの回復期リハ病棟の現状や課題について示された.各施設において,共通する現状や課題と同時にそれぞれに特色のあるアプローチや課題が示された.たとえば,リスク管理ハンドブックの利用(岡本氏),Team-STEPPS®の活用(岡本氏,森氏),先回りケアの必要性(石井氏),職種間の意識の違いという課題(大高氏),訓練中の安全懸架の利用(角田氏)等である.
 これらの報告を読むと,現時点では回復期リハ病棟における安全管理においてone-sizefits-allの特効薬というものは存在しないことがわかる.個々の施設の状況とその周囲を取り巻くさまざまな環境についての問題点を丁寧に洗い出し,1つひとつ地道にアプローチを積み重ねることが大切である.重要なポイントは,岡本氏が指摘するように安全は「守る」のではなく,職員全体で「創る」ものであるということであろう.
 本特集が,回復期リハ病棟の入院患者のよりよい安全管理の一助になれば幸いである.(編集委員会)
目 次
回復期リハビリテーション病棟におけるインシデント  渡邊進
安全管理への取り組み@ 
西広島リハビリテーション病院における実際と課題  岡本隆嗣,安東誠一・他
安全管理への取り組みA 
東京湾岸リハビリテーション病院における実際と課題  森直樹
安全管理への取り組みB 
多職種協働で取り組む回復期リハビリテーション病棟の安全管理  石井暁,江口ゆう・他
安全管理への取り組みC 
刈谷豊田総合病院における実際と課題  大高恵莉,小口和代・他
安全管理への取り組みD 
藤田医科大学病院における実際と課題  角田哲也,加藤喜隆・他
新連載
リハビリテーション医療における臨床倫理 
1. 臨床倫理入門  稲葉一人 
連載
ニューカマー リハ科専門医 
  児玉直俊 
神経生理学の基礎と臨床 
2. 針筋電図検査所見の考え方  中村友紀 
現場で生かせるExcelシート付き! リハビリテーション自主トレーニング指導 
11. 摂食嚥下障害の自主トレーニング  近藤知子 
障害者施設等一般病棟の現状と課題 
5.障害者施設等入院基本料─医療型障害児入所施設の実際  朝貝芳美 
急性期リハビリテーションの実際─なにを、いつ、どのように 
6.大腿骨頸部・転子部骨折  木村浩彰 
包括的リハビリテーション医療の構成要素としての栄養療法―リハビリテーション科医が知っておくべき基本知識 
12.COPDと栄養療法  浅井一久,渡辺徹也 
心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から 
二人の恩師  佐直信彦 
臨床研究 
胸部大動脈置換術後声帯麻痺患者の摂食嚥下機能について  坪川操,薮越公司・他

TOPICS 
ストーマリハビリテーションの実際  進藤勝久
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回復期リハビリテーションの安全管理の実際と課題
28巻9号 2019年8月15日
月刊(B5判,100頁)
定価 2,640円(本体 2,400円+税10%)
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雑誌コード:03297-08
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