医歯薬出版のページサイトマップ
CLINICAL REHABILITATION TOP最新号臨増・別冊バックナンバー年間定期購読
28巻3号 2019年3月号
特集 ペースメーカ,デバイス植込み後のリハビリテーションをどう進めるか
特集にあたって
 もともと徐脈性不整脈に対して開発されたペースメーカであったが,今日心室不整脈予防に対する植込み型除細動器や心不全治療としての心臓再同期療法(両心室ペーシング)等のデバイス機器の発展は目を見張るものがある.このような患者を診ている循環器医からリハビリテーション(以下リハ)依頼を受けることが増えてきている.依頼内容としては,心不全の運動療法目的,運動時の機器設定に関しての相談,植込み後の肩関節運動や生活指導についての評価やコンサルト,運動障害を合併した際の依頼等が考えられる.本号では,普段見慣れていないデバイス植込み患者に対してリハの視点からどのようなアプローチが必要かについて特集を組んだ.執筆していただいた先生方は,不整脈治療に精通しておられリハに理解のある循環器医ならびに作業療法士である.
 まず,基本的なデバイス機器についての知識をまとめるために,ペースメーカ,植込み型除細動器,両心室ペーシング,リードレスペースメーカそして皮下植込み型除細動器と着用型除細動器の適応と効果について,その次にペースメーカの注意すべきトラブルとその対策ならびにリハを実施するうえでの留意点を解説していただいた.そして,デバイス植込み後にどの程度活動範囲を広げたらよいか,またリハプログラムはどのようになっているかについて,先進的な医療施設の実際を紹介していただいた.リハプログラム実施に際しては,作業療法士も重要な役割を持っていることを理解していただきたい.さらに退院後の日常活動復帰や仕事への復職に際しての注意点や指導について詳しく述べていただいた.除細動器を植込んだ患者はショック作動に対する不安があり,その対処も重要であることを知っていただきたい.最後にデバイス植込み患者の運動負荷試験の意義や運動療法の効果について概説していただいた.特に両心室ペーシングを植込んだ心不全患者の運動耐容能は低く,運動療法を併用することの重要性や疾病管理の立場から多職種介入による包括的心臓リハの重要性を理解していただければと思う.
 本特集を読めば,デバイス患者のリハについておおよそ理解できるような内容を心掛けた.リハ場面において,デバイス機器の詳細や設定について理解できない点が多いと思うが,不整脈に精通した循環器医や臨床工学技士と連絡を密にとって情報を共有してほしいと思う.また,近年ではデバイス機器の知識を獲得した看護師(いわゆるデバイスナース)が活躍し始めている.
 今後臨床上でデバイス植込み患者のリハや,植込み患者が他疾患を合併しリハ依頼を受けることが増えてくると考えられ,読者の方々には,このような患者にも自信を持ってリハを実施してほしいと願っている.(編集委員会)
目 次
ペースメーカ,デバイス機器の種類と進歩(最新の機器について)  池田礼史,加藤律史
ペースメーカ,デバイスのトラブルシューテイング  中井俊子
デバイス植込み後にどこまで活動範囲を許可するか  生須義久
日常活動・仕事への指導と管理  南口仁
デバイス植込み後患者における運動負荷試験と包括的心臓リハビリテーションの意義  白石裕一佐藤良美・他
新連載
急性期リハビリテーションの実際─なにを、いつ、どのように 
1. 急性期リハビリテーション:現場で起きていること  上月正博 
連載
巻頭カラー  脳画像診断の進歩 
3.MRI diffusion-perfusion mismatch:虚血コアとペナンブラのイメージング  志村亮祐,高蝠焉E他 
ニューカマー リハ科専門医 
  尾川晃子 
リハビリテーション医療が支える障がい者スポーツ―現状と課題 
9.障害とスポーツの現状G
精神障害者がスポーツをする際の留意点  大西守 
「地域づくり」を学ぼう! 
2.東京都南多摩圏域−地域リハビリテーション支援センターにおける地域づくりへの取り組み  井出大,石濱裕規・他 
包括的リハビリテーション医療の構成要素としての栄養療法―リハビリテーション科医が知っておくべき基本知識 
7.糖尿病と食事療法  川浪大治,宇都宮一典 
現場で生かせるExcelシート付き! リハビリテーション自主トレーニング指導 
6.股関節疾患─人工股関節置換術術後の自主トレーニング  浅井崇 
心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から 
脳卒中後:パンに生き,パンに悩み,パンで死ねれば本望  岡本五十雄 

TOPICS 
脳卒中後の嚥下障害と肺炎  高畠英昭
学会報告 
第41回総合リハビリテーション研究大会  吉永勝訓
書評 
『ワークブックで実践する脳損傷リハビリテーション』  渡邉修
臨床経験 
高齢,透析中の左大腿切断患者の術後早期義肢装着の試み  岡田真明,堤一生・他
月刊「CR」のご注文
ペースメーカ,デバイス植込み後のリハビリテーションをどう進めるか
28巻3号 2019年3月15日
月刊(B5判,100頁)
定価 2,592円(本体 2,400円+税8%)
注文コード:082803
雑誌コード:03297-03
買い物カゴへ追加
買い物カゴを見る
お問い合わせ 会社案内 About us リンクについて オンラインショップの返品について
当サイトはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください.
Copyright (C) 2019 Ishiyaku Pub,Inc.