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特集 痙縮をいかに治療するか―最適な治療法選択のために
特集
26巻7号 2017年7月15日 p.648-652
特集 痙縮をいかに治療するか―最適な治療法選択のために 	痙縮に対する物理療法 山口智史
1)山形県立保健医療大学大学院保健医療学研究科,日本学術振興会海外特別研究員(コペンハーゲン大学),慶應義塾大学リハビリテーション医学教室
キーワード  温熱療法 寒冷療法 電気刺激療法 振動刺激療法 運動療法
内容のポイント Q&A  
Q1 物理療法の痙縮に対する効果機序は?
 温熱および寒冷療法は,表在的な温熱や寒冷刺激により,γ 運動ニューロンの発火量が減少することで,筋紡錘の活動を低下させる.その結果,過剰な反射活動を低下させることで,痙縮が減弱する.電気刺激および振動刺激療法は,痙縮筋の拮抗筋(刺激筋)のIa 求心性線維に対する刺激による,Ia 抑制性介在ニューロンを介した相反性抑制の増強により痙縮筋の脊髄運動ニューロンの活動が低下することで,痙縮が減弱する.
Q2 物理療法の適応と注意点は?
 痙縮に対する物理療法の主たる治療対象は,脊髄レベル(反射性要素)および廃用症候群(痛みや関節可動域制限等)が考えられる.物理療法は,適切な使用条件においては副作用がほとんどないため,幅広い疾患の痙縮に適応が可能である.しかし注意点として,痙縮の病態は複雑でありさまざまな要素が相互的に影響しているため,物理療法単独の治療効果は限定的である.
Q3 物理療法の実践方法は?
 痙縮の病態を的確に評価し,治療目的を明確にしたうえで,運動療法を主体としたリハビリテーション手法の前後(pre- or post-conditioning)や同時に物理療法を適用することが,痙縮の改善と効果の持続に有効だと考える.
Q4 物理療法の展望は?
 物理療法単独の使用は臨床の限られた時間の中では現実的ではない.そのため,運動療法と同時もしくは開始前後の一定管理下の自主トレーニングとして使用することで,通常のリハビリテーションの効果を促進していくことが重要だと考える.特に電気刺激療法と運動療法の併用は臨床において汎用性が高く,効果が期待できる.また,近年注目されている非侵襲的脳刺激法(tDCS やrTMS)のリハビリテーションへの応用が期待される.
特集 痙縮をいかに治療するか―最適な治療法選択のために 	痙縮に対する物理療法 山口智史
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痙縮をいかに治療するか
26巻7号 2017年7月15日
月刊(B5判,100頁)
定価 2,592円(本体 2,400円+税8%)
注文コード:082607
雑誌コード:03297-07
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