医学のあゆみ
284巻12号
肝線維化とバイオマーカー
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2023年3月
- 注文コード:928412
- 雑誌コード:20474-3/25
内容紹介
・線維化は多くの疾患に関わる生体反応のひとつで,肝疾患の場合は病態進展の程度を評価するうえで最も重要な因子である.肝線維化の血清マーカーとしては,一般的な臨床検査でも評価できるが,本当に肝疾患の病態進展評価に直結するであろうか.
・バイオマーカーは肝線維化反応に付随する生体反応を反映したものであり,直接的に肝線維化を評価したものではない.バイオマーカーの測定の意味を探求することによって,はじめてバイオマーカー研究の面白さがわかる.
・多角的な肝線維化バイオマーカーについて,その分野の第一人者からの研究とトピックスを集約した.肝線維化の治療薬が開発された時,その効果判定をバイオマーカーで評価することができる時代が来るのではないであろうか.
目次
はじめに─肝線維化を多角的に評価できるバイオマーカーとその臨床応用の可能性(三善英知)
肝星細胞とバイオマーカー(小田桐直志・他)
肝疾患病態進展評価に有用な糖鎖関連バイオマーカー(鎌田佳宏・三善英知)
マイオカインと肝線維化(橋田竜騎・他)
肝線維症治療薬の開発における線維化改善マーカーの意義(稲垣 豊・柳川享世)
NAFLDにおけるNASH/肝線維化診断バイオマーカーの現状と展望(小玉尚宏)
CT,MRIによる肝線維化の定量的評価(辻田有志・他)
新規肝線維化マーカーELF testの可能性(瀬古裕也)
肝線維化マーカーのスコアリングシステム(角田圭雄・他)
連載
医療DX─進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識(13)
AIの医療応用に関する法的留意点─今後の発展のための土台の議論(堀尾貴将)
救急で出会ったこんな症例─マイナーエマージェンシー対応のススメ(3)
手指切創や裂創に神経損傷・腱損傷が隠れていませんか?─神経損傷・腱損傷を見逃すな(安藤治朗・松村福広)
TOPICS
生化学・分子生物学 微小重力環境における骨格筋可塑性の変化に対するNrf2の役割(林 卓杜・他)
免疫学 PD-(L)1阻害療法に伴う有害事象に関わる免疫応答機序(塚本博丈)
FORUM
日本型セルフケアへのあゆみ(19) よくわかるがんゲノム医療(2):病的バリアントの臨床的意義(児玉龍彦)
次号の特集予告
電子版の購入
以下のウェブサイトで論文単位の購入が可能です.
※リンク先は医歯薬出版株式会社のウェブサイトではありません.利用方法等は各ウェブサイトへお問い合わせください.