医学のあゆみ
280巻7号
HPVワクチンと子宮頸がんHPV1次検診
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2022年2月
- 注文コード:928007
- 雑誌コード:20472-2/12
内容紹介
・女性の社会進出や環境変化に伴い,検診先進国の英国においてさえ国民検診を実施しないかぎり子宮頸がん死亡率は増加することが示されている.
・性交経験のある女性の8割以上にHPVが感染し,その9割は自然消退するものの,一部は持続感染化してがんとなる.多くは無症状であるため,検診を受けないかぎり子宮頸がんや前がん病変の発見は困難であろう.
・本特集では,このような状況に危機感を共有する専門家に集合していただいた.子宮頸がんに関する日本の現状,このままHPVワクチン接種が滞るとどのような不利益が発生するかについて報告する.
目次
はじめに 笹川寿之
日本と世界の子宮頸がんの現状 榊原敦子・他
HPVワクチンの有効性と8年にわたる接種率の低迷がもたらす負の影響 八木麻未・他
HPVワクチンの副反応問題 柴田健雄・笹川寿之
思春期の子どもの機能性身体症状とその対応 小柳憲司
子宮頸がん検診におけるHPV検査−細胞診・HPV検査併用法とHPV検査単独法 藤原寛行
子宮頸がんのない未来へ−WHOの世界的戦略 シャロン・ハンリー
子宮頸がん検診におけるHPV検査導入の意義と年齢別解析による効率化 前濱俊之・大城大介
連載
オンラインによる医療者教育(17)
Withコロナ時代のオンライン多職種連携教育−課題と展望 永田康浩
ユニークな実験動物を用いた医学研究(15)(最終回)
クマムシ:極限ストレス耐性のメカニズム−ヒトへの応用を展望して 國枝武和
COVID-19診療の最前線から−現場の医師による報告(9)
専門家会議−これまでの背景と役割 岡部信彦
TOPICS
腎臓内科学 慢性腎臓病患者への生活食事指導は費用対効果に優れる−腎臓病戦略研究(FROM-J)の結果から 大久保麗子・他
社会医学 海藻摂取と循環器疾患 山岸良匡・他
脳神経外科学 頭部外傷に対する神経集中治療 小畑仁司
FORUM
中毒にご用心−身近にある危険植物・動物(2) スズラン−若芽をギョウジャニンニクやアマドコロなどの山菜と誤食すると 花澤朋樹
オンライン診療の二元論(1) 医療とデジタル−診療報酬差額がもたらすもの 横山優二
次号の特集予告
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