医学のあゆみ
278巻6号
構造生命科学による創薬への挑戦
8月第1土曜特集
- 総頁数:144頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2021年8月
- 注文コード:927806
- 雑誌コード:20471-8/7
内容紹介
・タンパク質の発現・精製技術の発達,構造解析のためのハードウェア・ソフトウェアの発達によって,構造情報の蓄積スピードが猛加速し,それを利用したライフサイエンス研究は枚挙に暇がない.
・構造解析情報の急速な増加,そこから先の計算機シミュレーションによる解析に加えて,定量性を扱う生化学,その基礎となる物理化学,有機化学が重要になってきた.
・ビッグデータを使った戦略を立てつつも,検索エンジンではでてこない,基礎的だが必須のデータの獲得に地道に挑み前進することが必要である.
目次
構造解析から創薬へ
タンパク質立体構造に基づいた抗ウイルス薬の創製戦略 安楽佑樹・他
グルコース−6−リン酸脱水素酵素異常症の構造基盤 堀越直樹
構造から捉えた,エンドセリンB型受容体標的薬の動作原理 志甫谷 渉・濡木 理
Toll様受容体をターゲットとする創薬 清水敏之
フラグメント創薬(FBDD)のための溶液NMR実験法 古板恭子・児嶋長次郎
複合体構造に基づく薬物設計による新規抗菌薬リード開発への取り組み 山本一貴・市川 聡
GPCRの構造解析研究 島村達郎
タンパク質工学から創薬へ
タンパク質工学から創薬へ−スマートドラッグの実現に向けて 松長 遼・津本浩平
指向性進化法による高親和性ACE2創出とCOVID-19創薬展開 星野 温・有森貴夫
タンパク質の化学修飾−基礎研究と抗体医薬品開発への展開 植田正
機能性サイトカインの医薬への展開とDDSへの応用 芳賀優弥・他
立体構造から眺めるSARS-CoV-2中和抗体 黒田大祐・津本浩平
二重特異性がん治療抗体の機能的な構造の理解に向けたあゆみ浅野竜太郎・他
高機能化抗体医薬品の開発に向けたIgG抗体部位特異的修飾法 伊東祐二・ラフィーク アブドゥール
計算機から創薬へ
計算機から創薬へ 白井宏樹
ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC) 奥野恭史
TargetMineによる生物学的知識の発見 陳 怡安・他
分子シミュレーションと創薬 池口満徳・浴本 亨
天然変性タンパク質と創薬 廣明秀一
協調的2アミノ酸残基同時変異体の相互作用解析による新規抗体のStructure-Based Design 千葉峻太朗・大田雅照
次号の特集予告
サイドメモ
X線結晶構造解析
クライオ電子顕微鏡解析
Gタンパク質共役受容体(GPCR)
肺動脈性肺高血圧(肺高血圧)
パターン認識受容体(PPR)
フッ素NMR
構造活性相関研究
キュービックフェーズ法
タンパク質工学の手法
循環置換タンパク質
露出表面積(ASA)
カルボキシル基の修飾法
ファージ表面提示法
分子シミュレーション
Induced fit とconformational selection
電子版の購入
以下のウェブサイトで論文単位の購入が可能です.
※リンク先は医歯薬出版株式会社のウェブサイトではありません.利用方法等は各ウェブサイトへお問い合わせください.