医学のあゆみ
277巻13号
自律神経と免疫 −ここまでわかった神経-免疫相互作用のメカニズム
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2021年6月
- 注文コード:927713
- 雑誌コード:20474-6/26
内容紹介
・“病は気から”ということわざにも示されるように,神経系と免疫系がなんらかの形で影響を及ぼし合っていることが古くから経験的に知られていた.
・神経ー免疫相互作用のメカニズムが分子レベルで解明されるようになったのは,今世紀に入ってからのことである.今日に至るまで自律神経系と免疫系の相互作用のメカニズムに関する知見が蓄積されてきた.
・本特集が,自律神経系と免疫系の機能連関についての最新の知見を読者の先生方と共有する機会を提供し,わが国における研究者コミュニティーの裾野を広げる一助となれば幸いである.
目次
はじめに 鈴木一博
ゲートウェイ反射による組織特異的な炎症の制御 村上 薫・他
交感神経による免疫細胞動態の制御 中井晶子
自律神経による自然リンパ球の制御 森山彩野
中枢神経障害による免疫系の変容 上野将紀
心臓恒常性と心疾患における自律神経−免疫連携 真鍋一郎
腸−肝臓−脳相関による炎症制御 寺谷俊昭
連載
この病気,何でしょう? 知っておくべき感染症(11)
旋毛虫症(食歴を尋ねよう) 鈴木広道
いま知っておきたい最新の臨床検査−身近な疾患を先端技術で診断(10)
造血器腫瘍の遺伝子検査:臨床的意義と測定原理 西野貴大・松下弘道
TOPICS
血液内科学 炎症性微小環境から迫る骨髄異形成症候群の病態 武藤朋也
アレルギー学 脳内報酬系の活性化はアレルギーを緩和する 中尾篤人
医用工学・医療情報学 医療機関における勤務環境改善・働き方改革とIT 酒井一博
FORUM
日本におけるワクチン不信を巡る謎(3) 1950〜1980年代の日本における信頼の動き−ポリオ,百日咳,MMR アンドリュー ゴードン・マイケル ライシュ
次号の特集予告
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