やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
274巻13号
冠動脈疾患とステント治療

発行時参考価格 1,300円
  • 総頁数:70頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2020年9月
  • 注文コード:927413
  • 雑誌コード:20474-9/26

内容紹介

・ステント治療により,経皮的冠動脈インターベンション(PCI)治療のクレディビリティは格段に上がることになった.理由は,急性冠閉塞が完全にコントロールでき,慢性期再狭窄は半分の30%になったからである.
・2002年のヨーロッパ心臓病学会で,薬剤溶出ステント(DES)が劇的に再狭窄を抑えたというエビデンスが発表され,冠動脈治療の大きな潮目が変わるときがきた.
・本特集では,冠動脈ステントを留置するに困難でかつ,最も注意が必要な病変に対してどのようにアプローチするべきかということに関して,日本を代表する循環器内科医師に詳説していただく.

目次

特集 冠動脈疾患とステント治療
 はじめに−冠動脈ステントの歴史と変遷 中村 淳
 冠動脈用ステント総論−知っておくべきステントのプロファイル,その違い 木健督
 急性心筋梗塞に対するステント治療のいま 宍戸晃基・齋藤 滋
 左冠動脈主幹部病変に対するステント治療 三友 悟・中村 淳
 慢性完全閉塞病変に対する薬剤溶出性ステントを用いたPCI 大塩博子・及川裕二
 ステントを用いた非主幹部分岐部病変に対する治療方法の可能性と注意点 挽地 裕・野出孝一
 石灰化病変に対するPCI Antonio Colombo
 ステントの正しい植込み−イメージングデバイスの使い方のコツ 森 敬善・他
 冠動脈ステント留置後の抗血小板療法−現在のコンセンサスと今後 門田一繁

連載
再生医療はどこまで進んだか(14)
 水疱性角膜症に対する培養ヒト角膜内皮細胞注入療法 上野盛夫・木下 茂

臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学(7)
 インバリアントT細胞 千葉麻子・三宅幸子

バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用(3)
 粒子安定化気液分散体が実現する物質運搬・放出システム 藤井秀司

TOPICS
 神経内科学 Lambert-Eaton筋無力症とGRP78自己抗体 清水文崇・神田 隆
 腎臓内科学 慢性腎臓病により体内時計が乱れる 田原 優
 膠原病・リウマチ学 IgG4関連疾患初のゲノムワイド関連研究 石川優樹・寺尾知可史

FORUM
 日本型セルフケアへのあゆみ(7) 新型コロナウイルス感染症:(3)社会的検査 児玉龍彦
 天才の精神分析−病跡学(パトグラフィ)への誘い(2) 意識変容の諸相−昏迷の創出 細川 清

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