やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
273巻11号
アブレーション(ラジオ波,マイクロ波,凍結療法など)の実績と今後の展開

発行時参考価格 1,300円
  • 総頁数:70頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2020年6月
  • 注文コード:927311
  • 雑誌コード:20472-6/13

内容紹介

・『医学のあゆみ』231巻3号で“ラジオ波焼灼療法(RFA)――低侵襲治療の現状と今後の展開”の特集が掲載されてから10年がすぎた.この間,アブレーションは躍進し確固たる地位を占めるようになった.
・近年,RFAでは複数病変の症例でも過不足なく焼灼可能な可変式電極が導入され,国産機器も市販された.また,高出力でアンテナ冷却機能が付き,短時間で大きな範囲を焼灼できる新世代マイクロ波焼灼術も注目される.
・肝癌の治療でも分子標的薬が広く使われるようになった.低侵襲にもかかわらず局所根治性が高いアブレーションは薬物療法との併用でも大きな役割を果たすと予想される.

目次

特集 アブレーション(ラジオ波,マイクロ波,凍結療法など)の実績と今後の展開
 はじめに 椎名秀一朗
 アブレーションのガイドラインとトレーニング 椎名秀一朗
 アブレーションの適応拡大 荒井保明
 ラジオ波焼灼術,マイクロ波焼灼術,凍結療法−基礎の基礎 清水 匡
 肝細胞癌のアブレーション 建石良介
 転移性肝癌に対するラジオ波焼灼療法のエビデンス 能祖一裕
 肺癌のアブレーション−ラジオ波焼灼術を中心に 生口俊浩・他
 腎癌の画像ガイド下アブレーション治療 藤森将志
 甲状腺腫瘍に対するラジオ波焼灼療法(RFA) 福成信博
 骨腫瘍のアブレーション 宮崎将也
 アブレーション治療と腫瘍免疫 高木治行・山門亨一郎

連載
老化研究の進歩(12)
 認知症と老化に伴う記憶低下の予防と制御−細胞内シグナル伝達系を標的として 柳井修一・遠藤昌吾

再生医療はどこまで進んだか(4)
 iPS細胞技術を用いた輸血治療の展望 藤尾康祐・江藤浩之

TOPICS
 循環器内科学 心不全における右室ストレインの診断的意義 瀬尾由広
 細胞生物学 炎症環境下ヒトCD4T細胞は転写因子Sox4を発現しCXCL13を介して三次リンパ様構造を誘導する 吉富啓之
 生理学 よりよい選択肢を選ぶための脳内機序の解明 瀬戸川 剛・設楽宗孝

FORUM
 医療社会学の冒険(25) 新型肺炎COVID-19の時代に(続) 美馬達哉
 パリから見えるこの世界(92) COVID-19パンデミック,あるいは一観察者に見えてきたもの 矢倉英隆

 次号の特集予告