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269巻1号 2019年4月6日
第1土曜特集更年期診療UPDATE4月第1土曜特集
はじめに
第1土曜特集 更年期診療UPDATE はじめに 寺内公一
  あらゆる生物にとって,唯一かつ最大のraison d’êtreは生殖(=再生産;reproduction)である.しかし―モノリスの導きであるかどうかは別にして―文明を手にしたホモサピエンスは,20万年の歴史を経た現在,生物学的にも経済学的にもかならずしも合理性があるとはいえないほどの長寿を手にしている.産婦人科は日常診療において,始原的な“生殖”を担当する部門であったはずだが,超高齢化著しい社会は,そのようなわれわれ産婦人科医に対しても,“生殖”という役割を終えた女性の健康維持を引き続きサポートするよう要請している.閉経移行期に,数年にわたって続くエストロゲンの激しいゆらぎと,その時期に積み重なる心理・社会的負担はさまざまな精神身体症状の形をとって,この時期の女性を苦しめる.また,ゆらぎの時期を経て症状が軽快した閉経後女性は,今度は自覚の乏しいままにエストロゲンの枯渇によって急増するさまざまな慢性疾患のリスクに曝される.
 “更年期”という,はなはだ文化的な言葉がわが国の医学界に明確に導入されたのは,1986年の産婦人科更年期研究会設立に遡ると考えられるが,その時点ですでにこの用語には上述の多様な問題意識が内包されていたと思われる.それから30余年を経て,更年期女性への対応が難しいことは今も少しも変わらないが,一方で上記の症状や疾患に対して,従来とは異なる治療法が模索されたり,心身両面のquality of life(QOL)を念頭に置いた女性のヘルスケアがより重要視されるようになったりと,新しい潮流も生まれている.
 僭越ながら本特集の構成をお引き受けした際に肝に銘じたことは,ありきたりではない更年期診療の“いま”を切り取るために,産婦人科に限らず各分野におけるトップノッチの先生方にご参集いただくことであった.幸いすべての著者にご賛同いただき,ここに「更年期診療UPDATE」と題する特集が完成した.深甚の感謝を表するとともに,読者諸賢にも更年期診療の“いま”を実感していただければ望外の喜びである.
目 次
総論
オフィスガイネコロジーにおける更年期診療の将来像……岡野浩哉
更年期女性を診療するうえでのピットフォール――東京女子医大女性専門外来での経験から……片井みゆき
更年期医療とJNHS──JNHS研究のインパクトを更年期医療にいかすために……安井敏之・林邦彦
更年期女性への対応
更年期女性への心身医学的対応……小川真里子・松潔
更年期女性に対する漢方療法の理論と実践――ホットフラッシュ,不眠,メタボリックシンドロームに対する漢方療法……西尾永司
更年期女性に対するホルモン補充療法施行前・中・後の注意点―安全かつ最適な治療を行うためのポイント……牧田和也
更年期女性の難治性めまい症状への対応……伏木宏彰
更年期女性の口腔症状への対応……伊藤加代子・井上誠
性成熟期疾患の周閉経期管理
PMS/PMDDの周閉経期管理――基本的治療方針と難治症例の診療経験からの考察……江川美保
周閉経期における子宮内膜症への対応と留意点……北島道夫
不正性器出血の周閉経期管理……柿沼薫・柿沼敏行
閉経後女性の疾患リスク管理
妊婦健診データを利用した閉経後女性の疾患リスク管理……飯野香理
早発卵巣不全患者のリスク管理……五十嵐豪
若年婦人科がんサバイバーの疾患リスクと婦人科がん治療後のホルモン補充療法……佐々木浩
がんゲノム医療と女性ヘルスケア……平沢晃
ウロガイネコロジー
Genitourinary syndrome of menopause (GSM)への対応……関口由紀・二宮典子
骨盤臓器脱への対応──最新の診断と治療……谷村悟
保険診療と医療政策
更年期診療と保険診療……高橋一広
女性診療における医療政策……倉澤健太郎
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更年期診療UPDATE
269巻1号 2019年4月6日
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