医歯薬出版のページサイトマップ
医学のあゆみTOP最新号通常号第1土曜特集号第5土曜特集号バックナンバー年間定期購読
ホーム雑誌一覧医学のあゆみ > 通常号
268巻8号 2019年2月23日
睡眠呼吸障害の現状と治療・管理の進歩
はじめに
AYUMI 睡眠呼吸障害の現状と治療・管理の進歩 はじめに 陳和夫
  成人,小児の睡眠呼吸障害,とくに閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)はその頻度の高さと生活習慣病との関連からも,その理解は重要である.小児の睡眠呼吸障害は扁桃・アデノイド肥大時にみられることが多いが,その認識と対応は一般化されていない.最近の報告では,わが国においても成人における中等度以上のOSAが男性の20%を超え,閉経後の女性においても10%弱存在していたとされる.OSA発症の三大要因は肥満,男性,加齢であり,人口の高齢化とともに認知機能,フレイルなどとOSAの関連が注目されている.女性においては,その頻度の差が閉経前後で大きい.
 平成30年度(2018)の診療報酬改定により,持続陽圧呼吸(continuous positive airway pressure:CPAP)療法の遠隔モニタリング加算が認められた.また,6カ月以上の減量治療後のBMI 35kg/m2以上の高度肥満OSA患者の肥満手術にも適応が拡大された.口腔内装置治療後のOSA患者の治療効果確認のポリソムノグラフィも保険適用が認められた.CPAP使用患者は50万人を超えようとしているが,CPAPのアドヒアランスが良好でない患者が3割程度存在し,代替治療も考慮されている.
 近年,CPAP治療後の体重増加についての報告が多くみられ,そのメカニズムも明らかになっている.わが国ではCheyne-Stokes呼吸以外にも,一部うっ血性の心不全に,adaptive servo ventilation(ASV)の保険適用が認められているが,CPAPとASVの使い分けなど,一般的に知られていない面もある.
 このように,治療管理環境の大きな変化とCPAP治療患者の継続的な増加が認められているOSAを中心に睡眠呼吸障害の頻度,治療と管理を中心に特集を組んでみた.各執筆者にはこの領域の専門家のみならず一般医療家に理解が十分可能な解説をお願いしたので,本特集により得られた睡眠呼吸障害の情報が明日の実地診療に役立てば幸いである.最後に,今回の企画を提案していただいた本誌編集部に深謝する.
目 次
わが国の睡眠呼吸障害の頻度と男女差──世界との比較……松本健
小児の睡眠呼吸障害とその対応……木村真奈美・他
高齢者の睡眠呼吸障害と認知機能……富田康弘・成井浩司
OSA治療における減量の役割とその効果……竹上未紗
CPAP治療後の体重と睡眠時間の変化の多様性……立川良
心不全患者の睡眠呼吸障害治療の現状……葛西隆敏
OSAに対する口腔内装置治療――現状と治療後の効果確認……對木悟
遠隔モニタリングシステムを用いたCPAP療法の管理……村瀬公彦・陳和夫
CPAPの代替治療──新規治療としての植込み型舌下神経刺激療法……山内基雄
TOPICS
【公衆衛生】
加熱式タバコの健康影響……大和浩 
【免疫学】
自然免疫センサーによる内在性のウイルス様核酸の認識……米山光俊 
【社会医学】
栄養不良の二重負荷……小坂理子 
連載
【地域包括ケアシステムは機能するか】
14.地域医療のメッカ佐久からみた地域包括ケアシステム……堀内ふき・他 
【医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及】
11.消化器内視鏡シミュレータの進歩──基本から応用まで……水野研一・寺井崇二 
フォーラム
【医師のバーンアウト(燃え尽き症候群)をふせぐためには?――脳神経内科領域の取組みから学ぶ】
3.若手医師から見た燃え尽き症候群の課題と対策……安藤昭一朗 
雑誌特集
今月の雑誌特集
新刊紹介
今月の新刊紹介
週刊「医学のあゆみ」のご注文
睡眠呼吸障害の現状と治療・管理の進歩
268巻8号 2019年2月23日
週刊(B5判,70頁)
定価 1,404円(本体 1,300円+税8%)
注文コード:926808
雑誌コード:20474-2/23
買い物カゴへ追加
買い物カゴを見る
お問い合わせ 会社案内 About us リンクについて オンラインショップの返品について
当サイトはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください.
Copyright (C) 2019 Ishiyaku Pub,Inc.