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267巻2号 2018年10月13日
最近の糖尿病の臨床研究−結果の解釈とこれから進むべき道
はじめに
AYUMI 最近の糖尿病の臨床研究――結果の解釈とこれから進むべき道 はじめに 植木浩二郎
  近年,血糖,血圧,脂質に対する治療の進歩を反映して,糖尿病患者では細小血管症のみならず大血管症の発症率も減少しているといわれている.さらに最近では,糖尿病の新薬に関する大規模臨床試験において,心血管イベントを抑制するという報告が立て続けになされるようになってきた.われわれはエビデンスに基づいた治療を行うべきではあるが,これらの大規模臨床試験は,基本的に新薬に対してアメリカ食品医薬品局(FDA)が求める心血管疾患に対する安全性試験であって,ほとんどが心血管病の既往を持った者やハイリスク者が対象となっており,心血管リスクが欧米に比べて低く,また心血管病既往者が少ないわが国の糖尿病診療現場にそのまま外挿できるのか,はたまた安全性試験では心血管病に対する有意な抑制効果が認められなかったDPP4阻害薬は合併症の抑制に有効ではないのかなど,おおいに議論の余地があると思われる.
 2017年には動脈硬化学会からLDLコレステロールに関するあらたなガイドラインが発表され,高血圧学会や糖尿病学会のガイドラインも2019年に発表が予定されている.わが国では最近,血糖,血圧,脂質に関する目標値を設定して,これらに統合的に介入して血管合併症に対する効果を検証したJ-DOIT3の結果も発表された.海外の最近の大規模臨床試験などの結果も踏まえて,わが国のガイドラインにどのような影響を持つのかも興味が持たれる.
 また,より臨床現場の実態に即したエビデンス,いわゆるreal world evidenceを得るためには大規模レジストリーが必要であり,糖尿病でも日本糖尿病学会と国立国際医療研究センターの共同事業としてJ-DREAMSが開始されている.
 このような現状を踏まえて,本特集では,最近の大規模臨床研究をどのように解釈し日常臨床に応用するべきか,またガイドラインに取り入れるべきか,今後の臨床研究はどのようにあるべきかを,各分野をリードしておられる6名の先生方に解説をお願いした.エビデンスを実臨床に活かす一助になれば幸いである.
目 次
大規模臨床試験による糖尿病合併症抑制の検証──これまでの歴史と現在の課題(FDAガイダンスに準拠したCVOTの結果を含めて)……小田原雅人
DPP-4阻害薬の大規模臨床研究―本当に効果がないのか?……西尾理恵・綿田裕孝
GLP-1受容体作動薬の大規模臨床研究――効く製剤と効かない製剤があるのか……森雄作・平野勉
SGLT2阻害薬の大規模臨床研究──どのように実臨床に生かすか?……加来浩平
RCTからレジストリ研究へ──共存と補完……大杉満
TOPICS
【脳神経外科学】
頭部外傷の画像による機能評価……柴田靖 
【臨床検査医学】
甲状腺機能検査の国際標準化……菱沼昭 
【遺伝・ゲノム学】
予防医療の未来を拓くツインリサーチ……岩谷良則 
連載
【移行期医療──成人に達する/達した患者への医療】
14.小児外科疾患における移行期医療……黒田達夫 
【地域包括ケアシステムは機能するか】
はじめに……夏原和美 
【【理論】】
1.地域医療構想と地域包括ケア……松田晋哉 
フォーラム
【がん教育の現状と課題】
2.教養としてのがん教育……植田誠治 
【パリから見えるこの世界】
72.反骨の医者パラケルスス,その自然哲学と錬金術……矢倉英隆 
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最近の糖尿病の臨床研究
267巻2号 2018年10月13日
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