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266巻2号 2018年7月14日
自動車を運転する患者のために
はじめに
AYUMI 自動車を運転する患者のために はじめに 一杉正仁
  自動車は買い物,通勤・通学,あるいは通院といった日常生活に利用されるゆえ,自動車を運転することは生活の一環である.また,わが国では超高齢化が進んでおり,2050 年には65 歳以上の割合が人口の39.6%になり,15〜64 歳の生産年齢の割合は51.8%に下がると推計されている.したがって,わが国の社会をこの生産年齢人口だけで支えることは困難である.高齢者が自動車を運転することは,単なる移動手段としてのみならず,運送業界をはじめとした経済における大きな役割を果たすことになる.
 医師法第23 条で,「医師は診察した本人等に対し,療養の方法等必要な事項の指導をしなければならない」と規定されている.すなわち,日常診療において患者の生活背景を考慮したさまざまな療養指導を行う義務がある.自動車の運転は複雑な認知・判断・運動能力を要する.適切な運転能力に欠ける人が自動車を運転することは,事故を誘発することにもなる.したがって,社会の安全を守り,公衆衛生の向上に努めるためには,患者の自動車運転に関して適切な療養指導を行う必要がある.すなわち,自動車運転の可否を助言するだけでなく,自動車運転を前提とした健康管理,患者の状態に応じた運転中の注意などを行うことである.
 このような療養指導を行ううえでは,自動車の運転と健康状態についての知識が必要である.本特集では,実地医家の方々が自らの患者に対して効果的な助言を行うことができるよう,各分野のエッセンスを集約した.法律による制約があるなかで,患者が社会により参加できるような機会を保つ工夫も求められる.さまざまな疾患でなんらかの障害があっても,その障害を補うべく自身の工夫や装置の導入で運転能力が維持されればよいのである.医療従事者は傷病の管理を行うことはもちろんのこと,なんらかの機能が低下している人にどのような支援を行えば運転が可能になるかを考えることも求められよう.
目 次
運転者の健康状態と自動車運転免許制度……馬塲美年子
プライマリケアにおける自動車運転の注意……森口真吾・一杉正仁
認知機能と自動車運転……斎藤直宏・他
脳卒中・脳外傷者に対する自動車運転の指導……渡邉修
脳神経疾患と自動車運転……野元正弘
女性ドライバーに対する安全な運転のための保健指導……花原恭子・立岡弓子
安全な自動車運転を考慮した服薬指導……木津純子
TOPICS
【神経内科学】
パーキンソン病・パンデミック……下畑享良 
【救急・集中治療医学】
固定翼機による搬送の展望……浅井康文・目黒順一 
【呼吸器内科学】
Pleuroparenchymal fibroelastosis(PPFE)の病態……渡辺憲太朗 
連載
【Sustainable Developmentを目指した予防医学】
13.出生コホート研究――子どもたちの健康を守る環境づくりのために……山本緑 
【移行期医療──成人に達する/達した患者への医療】
6.先天性心疾患および川崎病患者と移行期医療……丹羽公一郎 
フォーラム
【Choosing Wiselyキャンペーンとは】
10.感染症診療のChoosing Wisely……忽那賢志 
【パリから見えるこの世界】
70.静寂と沈黙の時間,あるいは自己を自己たらしめるもの……矢倉英隆 
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自動車を運転する患者のために
266巻2号 2018年7月14日
週刊(B5判,70頁)
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