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262巻8号 2017年8月19日
神経内分泌腫瘍UPDATE
はじめに
AYUMI 神経内分泌腫瘍UPDATE はじめに 笹野公伸
  神経内分泌腫瘍は病理学的に神経内分泌への細胞学的分化を有する腫瘍と規範されるが,呼吸器,消化器を中心に全身の種々の臓器に発生してくる.その発生頻度はけっして高くはないが,基礎・臨床双方の領域で高い関心を集めてきた腫瘍である.とくに消化管,膵に原発するGEPNET(gastroenteropancreatic neurodendocrine tumor)は近年その罹患数が増加し,内科,外科,病理などの領域で大きな関心を集めている.
 一方,このGEPNETの分類に関しては個々の患者の臨床予後と治療方針に密接に関係するあらたなものがつぎつぎに提唱され,とくに2010年に改訂されたWHO分類ではいままでとは異なり,疾患の概念およびその治療に関しても大きな変化がみられた.また神経内分泌腫瘍患者に対するあらたな種々の標的治療薬も開発され,whole genome sequenceを用いた疾患の分子生物学的背景も明らかにされるなど,近年の進歩には目を見張るものがある.
 しかし,一般的にどのように優れた疾患分類であっても,これらを実際に適応させていく過程で種々の問題点が出てくることは否めない.この優れたWHO2010分類もけっして例外ではなく,患者の治療方針の策定も含めいくつかの問題点が指摘されている.このような背景から今回,膵に発生する神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine neoplasm:PNEN)に限るが,WHO2017 Endocrine Tumor分類が発表され,その概念にまたあらたな変革が認められた.
 そこで本特集では,神経内分泌腫瘍,とくにPNENの最近の進歩について,@WHO2017を含めた病理学的観点,A家族性に発症してくる症例も少なくないことから遺伝的背景,そして,Bわが国でも最近ようやく認可されたオクオレオチドスキャンを含む画像診断,C臨床的に確定診断が可能になってきた超音波内視鏡下の穿刺吸引細胞診を含む診断面での最新の進歩を,それぞれの領域の専門家から執筆いただく.そして日々進歩がみられる神経内分泌腫瘍の治療面に関しても,内科・外科双方の立場から最新の情報に関して解説をいただく.PNETを中心とする神経内分泌腫瘍の最新の進歩を網羅的にカバーする目的で,とくに今回出版されたWHO2017 Endocrine Tumor分類の内容をふまえて“神経内分泌腫瘍UPDATE”と題して本特集を企画した.
目 次
【病理】
神経内分泌腫瘍の新しい分類に向けて(WHO2017)……笹野公伸・笠島敦子 詳細
【遺伝学】
神経内分泌腫瘍の遺伝学的背景……櫻井晃洋 詳細
【診断】
神経内分泌腫瘍の臨床診断および画像診断――あらたに登場したソマトスタチン受容体シンチグラフィ……伊藤鉄英 詳細
膵神経内分泌腫瘍に対するEUS-FNA……肱岡範・原和生 詳細
【治療】
神経内分泌腫瘍の外科治療の現況……青木琢 詳細
神経内分泌腫瘍に対する内科治療──薬物療法のup-to-date……古瀬純司 詳細
TOPICS
【脳神経外科学】
くも膜下出血の遅発性脳虚血の機序とあらたな治療法……武藤達士 
【加齢医学】
高齢者のポリファーマシーの是正と電子カルテシステムの役割……林祐一・犬塚貴 
【臨床検査医学】
敗血症起炎菌のあらたな迅速同定法……仁井見英樹 
連載
【臓器移植の現状と課題】
7.臓器移植における再生医療:リンパ球を操る……大段秀樹 
【テレメディシン――遠隔医療の現状と課題】
はじめに……脇嘉代 
1.遠隔医療の課題と解決……中島直樹 
フォーラム
プレシジョン医療における臨床試験情報の網羅的な検索……小川美奈・他
【パリから見えるこの世界】
59.エピクテトスとマルクス・アウレリウス,そして現代に生きるストア哲学……矢倉英隆 
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神経内分泌腫瘍UPDATE
262巻8号 2017年8月19日
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