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261巻4号 2017年4月22日
心血管疾患発症予防からみた糖尿病治療
はじめに
AYUMI 心血管疾患発症予防からみた糖尿病治療 はじめに 窪田直人
  糖尿病治療は,血糖値をはじめとする種々のリスクファクターをコントロールすることで,糖尿病細小血管合併症や動脈硬化性疾患の発症や進展を阻止し,健常人と変わらないQOLと寿命の確保を目的としている.どのタイミングでどのような治療を行うのがよいのか,さまざまな病態の患者を対象にさまざまな治療法が検討され,数多くの大規模臨床試験が実施されてきた.その結果は現在の糖尿病治療に大きなインパクトを残している.DCCT/EDIC試験やUKPDS試験からは早期からの厳格な血糖コントロールの重要性が,またACCORD,ADVANCE,VADTなどの試験からはとくに罹病期間の長い糖尿病患者において低血糖や体重増加に細心の注意が必要なことが示された.これらの試験に共通する事実のひとつとして,細小血管合併症とは異なり,良好な血糖コントロールは大血管障害抑制に対してはかならずしも即効性がなく,長期的にみて初めてその効果が現れてくるということがあり,これはメタボリックメモリー,あるいはレガシーエフェクトとよばれている.その一方でPROACTIVE試験や最近報告されたEMPA-REG OUTCOME試験,Leader試験,SUSTAIN6試験などでは,予想を上回る短期間の間に,心血管合併症や総死亡の抑制が報告されている.対象患者や試験デザインが異なるため横並びの比較は難しいが,これら一連の試験において,他の試験に比べて血糖低下作用が大きく上回っていたとは考えにくく,血糖コントロールを介さない他のメカニズムが推定される.これらの薬剤は作用機序も投与ルート(内服薬/注射剤)も異なっているが,インスリン抵抗性改善,尿糖排泄促進,体重減少など,いずれも必要インスリン量を低減させる効果を有しているという特徴がある.本特集では,これまで実施されてきた大規模臨床試験の結果を振り返るとともに,最新の知見も踏まえ,糖尿病治療の基本となる食事・運動療法から薬物療法に至るまで,個々の病態に即した,心血管疾患を予防するうえで最適な治療を考察することをめざした.また,本特集では,糖尿病治療に関して,疫学・病態・診断・治療の分野で第一線の先生方にご執筆いただいた.本特集が読者の明日からの糖尿病診療の一助となることを祈念してやまない.
目 次
食事・運動療法のエビデンス……加賀英義田村好史 詳細
心血管疾患発症予防をめざした大規模臨床試験――DCCT/EDIC,UKPDS,STENO2,ACCORD,ADVANCE,VADT……小田原雅人 詳細
インスリン……馬場谷成・池上博司 詳細
食後高血糖制御をめざすαグルコシダーゼ阻害薬……河盛隆造 詳細
ビグアナイド薬……太田明雄・田中逸 詳細
チアゾリジン誘導体のアディポネクチン依存性・非依存性による糖尿病・動脈硬化抑制メカニズム……窪田哲也・他 詳細
インクレチン関連薬――DPP-4阻害薬・GLP-1受容体作動薬……矢部大介 詳細
SGLT2阻害薬──作用機序と心血管疾患に対するインパクト……高本偉碩 詳細
TOPICS
【免疫学】
CD69-Myl9システムによるアレルギー性気道炎症の制御……木村元子・林ア浩史 
【疫学】
塩分摂取と遺伝子多型による血圧への影響……今泉貴広・丸山彰一 
【輸血学】
貯血式自己血輸血管理体制加算とは……牧野茂義 
連載
【性差医学・医療の進歩と臨床展開】
12.運動器疾患と性差……中村耕三 
フォーラム
【ゲノム医療時代の遺伝子関連検査の現状と展望】
12.難聴の遺伝学的検査の現状と展望──若年発症型両側性感音難聴および未診断疾患プロジェクトIRUD……西尾信哉・宇佐美真一 
【研究医育成の現状と課題】
2.わが国における研究医養成の経緯と課題……清水孝雄 
雑誌特集
今月の雑誌特集
新刊紹介
今月の新刊紹介
心血管疾患発症予防からみた糖尿病治療
261巻4号 2017年4月22日
週刊(B5判,70頁)
発行時参考価格 1,300円
注文コード:926104
雑誌コード:20474-4/22
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