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254巻8号 2015年8月22日
構造生物学が推進する医薬基盤とその応用
はじめに
AYUMI 構造生物学が推進する医薬基盤とその応用 はじめに 濡木理
  生命現象のメカニズムを根本的に理解するためには,従来の分子生物学や生化学では十分ではなく,分子構造の動態から機能が発現する機構を原子分解能で解明する必要がある.こうして生まれてきた学問領域が構造生物学であり,文部科学省も平成14年(2002)から5年間でトップダウン型の“タンパク3000プロジェクト”を,平成19(2007)から5年間でボトムアップ型の“ターゲットタンパク研究プロジェクト”を,そして平成24年(2012)からは“創薬プラットフォーム事業”などの国家プロジェクトを立ちあげ,この学問領域を推進してきた.その理由は,構造生物学がいたって基礎的な研究でありながら,原子分解能でメカニズムを解明するところから副産物的にその機能を人為的にコントロールできる,すなわち創薬に自然と直結するからである.実際に3つの国家プロジェクトを通じて日本中に構造解析のインフラが整備され,構造生物学者と機能生物学者が密接な共同研究を行える体制が確立し,シンクロトロンなどの解析拠点,京などの計算機科学の拠点,試料調製に特化した生産拠点,化合物のハイスループットセレクションを行う制御拠点,が整備され,構造生物学から創出される医薬品も順調にその数が増している.構造生物学では,化合物と標的タンパク質の立体構造を解明することで,さらなる阻害剤,活性化剤の分子設計が可能になることから,創薬設計にはきわめて有用である.一方で,最近では創薬のみならず,チャネルロドプシンによる神経活動制御技術や,CRISPR-Cas9を用いたゲノム編集を介した細胞治療技術など,疾患治療技術にも構造生物学は大きく貢献しはじめている.本特集では,神経変性疾患,自然炎症,GPCR,ウイルス,in silico創薬設計など,医薬応用にもっとも近い分野で精力的に構造生物学を推進し,生命現象の基本メカニズムを解明しつつ,立体構造に基づいた創薬や治療技術開発を力強く進めている最新の研究を紹介したい.
目 次
細胞治療をめざしたゲノム編集技術の開発……濡木理 詳細
巨大受容体sorLAのVps10pドメインによるアミロイドβ認識機構とそのAlzheimer病発症における役割……北郷悠・高木淳一 詳細
自然免疫における一本鎖RNA認識Toll様受容体8の構造基盤およびその医薬応用……清水敏之 詳細
GPCRの構造解析技術の現状と課題……村田武士 詳細
インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼの構造解析による創薬研究……朴三用 詳細
抑制型免疫受容体PILRαによるヘルペスウイルス1型由来O型糖鎖およびペプチド配列の同時認識と創薬……尾瀬農之・他 詳細
構造解析・インシリコ設計基盤によるアカデミア創薬……白水美香子・他 詳細
TOPICS
【遺伝・ゲノム学】
後縦靭帯骨化症の全ゲノム相関解析……池川志郎・松本守雄 
【病理学】
子宮頸部病変におけるp16免疫組織化学の有用性……三上芳喜 
【神経精神医学】
HLA領域におけるHLA-DQ10602以外のナルコレプシー関連遺伝子……宮川卓 
連載
【補完代替医療とエビデンス】
11.補完代替医療(健康食品)を取り巻くメディアの問題――“有益性情報”のみにさらされる消費者……高橋久仁子 
250巻から70周年をつなぐ連載
19.MIBG心筋シンチグラフィによるLewy小体病の鑑別……織茂智之 
フォーラム
【続・逆システム学の窓】
11.蛋白質の原子レベル構造がクライオ電顕イメージでみえた――Google基本技術であるベイズモデルが変える生物情報の世界……児玉龍彦 連載ページへ  
雑誌特集
今月の雑誌特集
新刊紹介
今月の新刊紹介
構造生物学が推進する医薬基盤とその応用
254巻8号 2015年8月22日
週刊(B5判,70頁)
発行時参考価格 1,100円
注文コード:925408
雑誌コード:20474-8/22
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