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253巻1号 2015年4月4日
第1土曜特集感染症最前線とグローバル・ヘルス4月第1土曜特集
はじめに
第1土曜特集 感染症最前線とグローバル・ヘルス はじめに 永井美之
  “国際保健(International Health)”は,たとえば富んだ国が貧しい国を援助する,といった国家間(Between two or more nations)という枠組みで物事をとらえ,行動することであった.しかし,地球規模での人とモノの移動の爆発的加速に温暖化や気候変動などが加わり,健康問題は国家間(国境)という枠組みではなく,全地球的にとらえ,対処するべきである,とされるようになった.“国際保健”から“グローバル・ヘルス”へのパラダイム・シフトである.このシフトの契機となったのが,189カ国の首脳が集まり,具体的ターゲットと到達目標(乳幼児死亡率の低減,妊産婦の健康改善,HIV/AIDS,マラリアなどの疾病蔓延防止)を掲げるミレニアム開発目標を打ち出した2009年9月の国連ミレニアムサミット(ニューヨーク)であろう.顧みられない感染症(寄生虫症)をハイライトした1997年のG8サミット(デンバー)での“橋本イニシアチブ”も同じ線上にある(以上,ウィキペディアより).
 グローバル・ヘルスに通底するのは低開発国と先進国の間にみられる深刻な生命の格差であり,その最大要因は感染症である.そして昨今のデング熱やエボラ出血熱にみられるように,対岸の火の粉がいつ何時,わが身に降りかかるかもしれないという緊張を迫られるのが“国境なき感染症”なのである.生命の格差はひとり感染症のみに帰することができない.たとえば,アフリカでは脳外科医がひとりもいない国も多いと聞く.内視鏡の普及もこれからであろう.50〜90%といわれていたエボラ出血熱の致死率も,高度な医療により20%あたりまで下げられるとの推定も目にした.公衆衛生サービスと医療の総合力アップなしに格差の是正はありえない.
 本特集では,@間断なく人類に襲いかかるウイルス感染症の現在と,A三大感染症(AIDS,マラリア,結核)および顧みられない寄生虫症の研究と対策の到達段階をハイライトすることを試みた.快く執筆の労をとられた諸先生に深甚なる感謝の意を表したい.
目 次
いま注目のウイルス感染症
【エボラ出血熱とマールブルグ病】フィロウイルスのウイルス学……高田礼人 詳細
【エボラ出血熱とマールブルグ病】エボラ出血熱――西アフリカにおける過去最大の流行……加藤康幸 詳細
【エボラ出血熱とマールブルグ病】疫学と感染症対策のあり方……西條政幸 詳細
【エボラ出血熱とマールブルグ病】急がれる創薬とワクチン開発……安田二朗 詳細
クリミア・コンゴ出血熱──治療法,予防法,診断法の展望……須田遊人・下島昌幸 詳細
アフリカ野生齧歯類動物およびコウモリの保有する潜在的人獣共通感染症病原体……石井秋宏・澤洋文 詳細
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)……森川茂 詳細
SARSとMERS……川名明彦 詳細
ニパウイルスとヘンドラウイルス感染症……米田美佐子 詳細
ハンタウイルス肺症候群――その発見から今日まで……吉松組子・有川二郎 詳細
デング熱……高崎智彦 詳細
チクングニア熱……岡林環樹 詳細
世界規模で再興するエンテロウイルス68……今村忠嗣・押谷仁 詳細
待望される高度安全実験施設BSL-4……甲斐知惠子 詳細
三大感染症
HIV感染症制圧に向けて……俣野哲朗 詳細
マラリアとグローバル・ヘルス……狩野繁之 詳細
結核研究の新しい潮流――その制圧に向けて……慶長直人・他 詳細
顧みられない感染症(NTD)としての寄生虫疾患
シャーガス病……奈良武司 詳細
アフリカ睡眠病の疫学……井上昇 詳細
内臓型リーシュマニア症……野入英世 詳細
世界の動きとリンパ系フィラリア症制圧対策計画……一盛和世 詳細
感染症最前線とグローバル・ヘルス
253巻1号 2015年4月4日
週刊(B5判,100頁)
発行時参考価格 2,400円
注文コード:925301
雑誌コード:20471-4/4
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