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235巻5号 2010年10月30日
第5土曜特集悪性リンパ腫Update
はじめに
第5土曜特集 悪性リンパ腫Update はじめに 畠清彦
  悪性リンパ腫の特集を企画させていただくにあたって,この 5 年間を振り返ると,さまざまな点で診断・治療の進展があった.2008 年には WHO 分類の改訂があった.抗 CD20抗体(Rituximab)によって,B 細胞性リンパ腫の治療成績,奏効率,予後が改善した.一方,T 細胞性リンパ腫では Rituximab による改善は認められていない.また,抗体医薬のRituximab 維持療法が indolent lymphoma の無増悪期間の延長をもたらした.T 細胞性リンパ腫では,欧米において皮膚 T 細胞性リンパ腫に SAHA(vorinostat)が承認された.日本では抗 CCR4 抗体医薬の臨床試験が進行しており,期待されている.Rituxiamb に続くあらたな抗 CD20 抗体医薬の臨床試験も開始された.R−CVP 療法後の再発例にもあらたな抗癌剤が承認される予定である.支持療法薬のひとつとして制吐剤が,欧米に 6 年以上遅れて承認された.NK/T リンパ腫に対しては,日本から臨床試験が報告された.治療の効果判定に PET 検査が使用されるようになったことも特筆される.
 また,標準治療として,B 細胞性リンパ腫に対しては R−CHOP 療法が日本のどこにあっても治療されるように浸透した.同種移植については,議論があるものの,実地臨床での末梢幹細胞移植の例数は減少している.
 一方,課題として残っているものとして, @ Hodgkin リンパ腫における ABVD 療法抵抗例に対する治療,とくに抗体医薬(抗 CD30 抗体など)の開発, A びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫(DLBCL)における R−CHOP 抵抗例に対する治療の開発,または再発予防としての地固め療法の開発, B T 細胞リンパ腫における HDAC 阻害剤や抗体医薬の早期開発と承認, C 多発性骨髄腫における薬剤のリンパ腫への応用, D 抗体医薬との従来型抗癌剤のベストマッチの組合せはなにか,などがある.
 いずれの話題や進歩についても,現在もっとも精力的に活動されている方々に執筆いただいた.リンパ腫の現状と将来に向けて,本特集がお役に立てれば幸いである.
目 次
悪性リンパ腫分類の変遷とWHO分類の意義──リンパ腫分類の過去・現在・未来……中村栄男 詳細
臨床医に必要な表面マーカーと悪性リンパ腫……島津浩・大田泰徳 詳細
悪性リンパ腫の生物学と分子生物学
胸腺内CD4T細胞・CD8T細胞の分化決定機構……木村元子 詳細
Hodgkinリンパ腫におけるReed-Sternberg細胞−−EBウイルスとの関連も含めて……下山芳江・中村栄男 詳細
SIL2R,その他の予後因子……遠西大輔 詳細
PAX5――B細胞の運命決定因子……米野由希子 詳細
BCL2MYC−−dual hit lymphoma/leukemia……富田直人 詳細
悪性リンパ腫におけるBlimp-1の異常――Blimp-1はactivated B cell lymphomaで高率に変異を認める……半下石明 詳細
リンパ腫抗体療法におけるエフェクターメカニズム――ADCCとCDC……三嶋雄二 詳細
DNAマイクロアレイと遺伝子発現解析に基づく予後判定……真田昌 詳細
疫学・発症機構
HTLV-1感染・疫学とATL発症機構……吉田光昭 詳細
悪性リンパ腫とHelicobacter Pylori……瀬戸加大 詳細
悪性リンパ腫の病期分類と予後予測因子……新津望 詳細
AIDS関連悪性リンパ腫――その現状と治療戦略……岡田誠治 詳細
NHLの効果判定規準とFDG-PET……渡辺隆 詳細
Castleman病とIgG4関連疾患――多クローン性高γ-グロブリン血症からの鑑別……正木康史・梅原久範 詳細
治療法
悪性リンパ腫の治療:Fludarabine……千原大・鈴木律朗 詳細
ゼヴァリン®――放射免疫療法……崔日承・鵜池直邦 詳細
放射線療法の適応と実際……小口正彦 詳細
免疫療法の現状と展望……安川正貴 詳細
自家造血幹細胞移植の有効性と適応……森島泰雄 詳細
同種造血幹細胞移植(フル移植&ミニ移植)の有効性と適応……神田善伸 詳細
エビデンスに基づくリンパ腫の治療とあらたな展開
濾胞性リンパ腫――未治療例の治療戦略とあらたな展開……鈴木達也 詳細
マントル細胞リンパ腫……朝井洋晶・安川正貴 詳細
びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫……横山雅大 詳細
未分化大細胞型リンパ腫……磯部泰司・小松則夫 詳細
Burkittリンパ腫:診断と治療の変遷――難治性疾患の予後はいかにして変わったか……森政樹 詳細
MALTリンパ腫の治療……伊豆津宏二 詳細
血管内大細胞型B細胞性リンパ腫――早期診断と治療の進歩……五十嵐忠彦 詳細
成人T細胞白血病リンパ腫……今泉芳孝・塚崎邦弘 詳細
NK/T細胞リンパ腫――エビデンスに基づいた新しい治療……山口素子 詳細
末梢T細胞リンパ腫――治療法の現況と展望……鈴宮淳司 詳細
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫――病理・病態・治療……岡本昌隆 詳細
新規薬剤
Bendamustine……飛内賢正 詳細
リンパ腫に対するBortezomib療法……薄井紀子 詳細
難治性B細胞リンパ腫に期待される新規抗体医薬――新規抗CD20抗体薬:Ofatumumab,GA101とVeltuzumab……小椋美知則 詳細
抗CD22抗体医薬:inotuzumab ozogamicin――抗CD20抗体の次世代抗体……照井康仁 詳細
HDAC阻害剤……坂尻さくら 詳細
CCR4抗体――悪性リンパ腫に対する新規抗体療法……石田高司・上田龍三 詳細
悪性リンパ腫におけるmTOR阻害剤……土橋史明 詳細
抗CD30抗体医薬……中川靖章 詳細
悪性リンパ腫Update
235巻5号 2010年10月30日
週刊(B5判,260頁)
発行時参考価格 5,200円
注文コード:286270
雑誌コード:20475-10/30
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