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228巻5号 2009年1月31日
第5土曜特集レニン・アンジオテンシン系のすべて
はじめに
第5土曜特集 レニン・アンジオテンシン系のすべて はじめに 小室一成
  “真理は我々の性質に逆らい,誤りは逆らわない”―ゲーテ
 100 年以上の歴史をもつレニン・アンジオテンシン系の研究は,いまだ衰えることを知らず,毎年のように新しい分子や作用機序が報告されている.
 また,レニン・アンジオテンシン系の研究は基礎研究にとどまらず,すでに阻害薬を用いた大規模臨床試験が数多く行われている.なぜレニン・アンジオテンシン系の研究は,これほどまで,長年にわたって多くの研究者を魅了してきたのであろうか.ひとつには,酵素,ホルモン,受容体,細胞内シグナルなど,すべての領域で最新の研究が行われ,すばらしい成果がだされてきたという,研究の面白さの面があろう.この点に関して,わが国の研究者の果たしてきた役割は大きい.もうひとつ,さらに重要なポイントは,阻害薬の開発,応用により,レニン・アンジオテンシン系の臨床的重要性が年を経るごとにますます明らかになってきたことによる.
 このようにレニン・アンジオテンシン系の研究は,とくに循環器領域において輝かしい歴史をもっているが,未解明な部分も多い.レニンの受容体,組織 RAS 系の調節機構,ACE2,Ang(1−7)−Mas 系の役割,アルドステロンの作用機構など,一例にすぎない.基礎研究と臨床研究とが並行して順調に進歩してきた数少ない研究領域であるが,基礎的研究により未だ十分理解できていない点が多いのも事実である.冒頭のゲーテの言葉にあるように,われわれ研究者は先入観を捨て,もっと虚心坦懐に事実をみつめる必要があるのではないだろうか.
 本特集は,まさにわが国のオールスターによる,レニン・アンジオテンシン系の研究のすべてである.研究の歴史から最新の知見まで,ほとんどすべてを網羅した.レニン・アンジオテンシン系の研究の進歩を知り,面白さを感じると同時に,これからの課題についても考えていただければ,企画したものとして幸いである.
目 次
高血圧におけるレニン-アンジオテンシン系の歴史……荒川規矩男
RASの調節機構
組織RASの調節機構……中神啓徳・森下竜一 詳細
レニン・プロレニンの構造と機能──見えてきたプロレニンの生理機能……鈴木文昭 詳細
(プロ)レニン受容体依存性および非依存性病態……市原淳弘・伊藤裕 詳細
アンジオテンシンIIへの産生機構の多様性とその意義……宮ア瑞夫 詳細
ACE2,Ang(1-7)-Mas系……大石充・樂木宏実 詳細
アルドステロンの新しい作用機序……王紅・下澤達雄 詳細
アンジオテンシンII受容体の多様性とシグナル伝達
AT1受容体によるEGF受容体トランスアクチベーション……江口暁 詳細
AT1受容体活性化によるNADPHオキシダーゼを介した活性酸素種の産生機構……深井真寿子 詳細
AT1受容体を介する心肥大形成におけるTRPCチャネルの役割……黒瀬等・西田基宏 詳細
アンジオテンシンII受容体のダイマー形成の病態生理学的意義……木谷嘉博・三浦伸一郎 詳細
アンジオテンシンII受容体に直接結合する新規機能制御因子……田村功一・梅村敏 詳細
メカニカルストレスによるAT1受容体活性化と心肥大形成……赤澤宏小室一成 詳細
RASの病態生理
食塩感受性とレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系……安東克之・藤田敏郎 詳細
RASに関する疾患ゲノム解析……勝谷友宏・樂木宏実 詳細
高血圧発症と高血圧退行(regression)におけるRASの役割……篠村裕之・伊藤裕 詳細
RA系による血管内皮障害の新しい分子機序……光山勝慶 詳細
アンジオテンシンIIによる炎症と内皮機能障害……的場哲哉・他 詳細
骨髄RASの血管傷害後内膜増生における役割……山田浩之・松原弘明 詳細
アンジオテンシンによる血管系細胞の発生分化と血管形成の制御……高倉伸幸 詳細
レニン・アンジオテンシン系によって制御される血管老化メカニズム……南野徹・小室一成 詳細
アルドステロンによる血管障害のメカニズム――酸化ストレスの視点から……吉本貴宣・平田結喜緒 詳細
心腎連関(心腎症候群)とレニン-アンジオテンシン系(RAS)……松岡博昭 詳細
CKDとRAS……木村玄次郎 詳細
インスリン抵抗性とRAS……島本和明・三浦哲嗣 詳細
脂肪組織RASと肥満……神山隆治・他 詳細
臓器線維化とRAS──線維芽細胞の活性化におけるRASとTGF-βシグナルのクロストーク……藤生克仁・永井良三 詳細
循環調節中枢“脳”におけるレニン・アンジオテンシン系の分子機構……堺浩二 詳細
AT2受容体シグナルに着目した脳保護作用──ARBに期待される脳保護効果……茂木正樹・堀内正嗣 詳細
急性呼吸不全におけるACE,ACE2の役割……久場敬司・他 詳細
受精担当分子としてのアンジオテンシン変換酵素──GPIアンカー型蛋白質遊離機能との相関……近藤玄 詳細
腫瘍進展におけるRASの役割とその阻害薬による新しい癌治療……井箟一彦・吉川史隆 詳細
赤血球造血とレニン・アンジオテンシン系……石田純治・深水昭吉 詳細
骨粗鬆症とRAS……中神啓徳・森下竜一 詳細
妊娠高血圧症候群の病態とRAS……板倉敦夫 詳細
RAS抑制薬の新展開
レニン阻害薬の降圧作用と臓器保護作用──アリスキレンの特徴と有用性……岩井將・堀内正嗣 詳細
ACE阻害薬かARBか,あるいは併用か?……伊藤貞嘉 詳細
ARBとの併用薬は利尿薬か,カルシウム拮抗薬か?……長田淳・島田和幸 詳細
ARBのPPARγ活性化作用……市来俊弘・砂川賢二 詳細
RAS抑制による心房細動のupstream治療……熊谷浩一郎 詳細
抗アルドステロン薬の臓器保護効果……人見浩史・西山成 詳細
アルドステロンブレイクスルー現象――アルドステロンはRAS系のブースター……宮森勇 詳細
キマーゼ阻害薬の展望……浦田秀則 詳細
わが国におけるアンジオテンシンII受容体拮抗薬のエビデンス……藤本明・荻原俊男 詳細
レニン・アンジオテンシン系のすべて
228巻5号 2009年1月31日
週刊(B5判,260頁)
発行時参考価格 5,200円
注文コード:286200
雑誌コード:20475-1/31
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