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227巻9号 2008年11月29日
第5土曜特集がん放射線治療UPDATE知っておけばこんなに変わる放射線治療成績
はじめに
第5土曜特集 がん放射線治療UPDATE──知っておけばこんなに変わる放射線治療成績 はじめに 山下孝・伊東久夫
  癌治療の主要な治療法は,従来から手術,放射線,化学療法とされてきた.しかし,手術が治療法の中心と考えられ,現在でもきわめて重要な治療法であることに変わりはない.
一方,癌全体に占める早期癌の割合が増加するに従って,治療後の臓器の機能・形態の温存,QOL の高い治療法の開発が癌治療の主要な課題のひとつとなった.放射線療法はこの目的と一致する治療法であり,また,小さな癌ほど良好な治療効果が期待できるため,癌治療における放射線治療の役割が増加している.乳房温存療法,食道癌の化学放射線療法,前立腺癌の放射線療法などがその代表であろう.放射線治療を行う施設は過去 10 年間ほとんど変化していないが,治療を受けた患者数は約 2 倍に増加し,今後もさらに増加していくと推測されている.
放射線治療の最終目的は,癌の局所制御率の向上と正常組織の有害事象の減少である.
この目的を達成するため,癌にできるかぎり多くの放射線を照射して癌細胞を殺し,一方,正常組織の被曝は少なくして防護する,という,相反する事態が生じる.これに対して,2 つの分野から研究が進められてきた.癌の病巣に放射線を集中させ,周囲の正常組織の被曝を減少させる手法の開発は,最近の画像診断法の進歩とコンピュータ技術のめざましい進歩により飛躍的に発展した.具体的には従来の二次元の治療法に対して,三次元・四次元の治療法の導入である.もうひとつの研究は,癌と正常組織の組織・細胞の違いを利用して治療法を改善する方法である.この治療法の主体は薬剤と放射線の併用であり,化学放射線同時併用として効果をあげてきた.
 放射線治療は上記の目的を達成するため種々の手法が開発され,多くの方法が報告されている.この状態は放射線治療に携わっていない医師からみると,「個々の疾患や患者さんにとってなにが最良なのか」,判断の難しい混乱状態が生じる結果となっている.本特集は他診療科の医師が放射線治療を有効に利用し,患者さんに最良の治療法を提案いただくことを目的に,最近の放射線治療法の特徴をわかりやすく解説するために企画した.また,最近は患者さんに癌という病名を告知しているため,患者さんやその家族が web site などで治療方法についても調べているので,臨床の場で患者さんに対応する際にこの特集が役立つことと思う.
目 次
生物学的総論
放射線の作用──DNA切断および染色体損傷とその修復……川田哲也 詳細
放射線に対する細胞応答の分子機構……三橋紀夫 詳細
放射線治療と分子標的治療──その現状と将来展望……秋元哲夫 詳細
物理学的・法的総論
【X線を用いた最新の治療法の問題点と将来】
強度変調放射線治療(IMRT)の現状と将来……国枝悦夫 詳細
IMRT専用機:Tomotherapy (トモセラピー)……中川恵一・橋本成世 詳細
IGRT (image guided radiation therapy)……橘英伸 詳細
サイバーナイフ──脳から体幹部へ……塩見浩也 詳細
粒子線治療装置──その現状と将来……遠藤真広 詳細
小線源治療の法的規制──安全な小線源治療のために……土器屋卓志 詳細
中枢神経腫瘍
小細胞肺癌の予防的全脳照射−−進展型SCLCに対するPCI……大森義男・仲澤聖則 詳細
再発脳転移の治療……林靖之 詳細
頭頸部腫瘍
咽頭癌の化学放射線療法……公田龍一・茂松直之 詳細
頭頸部癌における線量分割……加賀美芳和 詳細
頭頸部腫瘍に対する強度変調放射線治療(IMRT)――これからはじめる人のために……西村恭昌 詳細
小線源治療……能勢隆之 詳細
食道癌
食道癌に対する化学放射線療法……根本建二 詳細
食道癌に対する術後照射と再発癌の照射……室伏景子・小塚拓洋 詳細
乳癌
短期照射――乳房温存術後照射の期間短縮……野崎美和子 詳細
乳房温存手術後の加速乳房部分照射(APBI)……関口建次・他 詳細
乳癌に対する術後小線源治療……吉田謙 詳細
肺癌
画像誘導技術と呼吸移動対策とともに発展した肺癌に対する定位放射線治療──手術成績に匹敵しうるか……大西洋・荒木力 詳細
末梢型I期非小細胞肺癌に対する炭素線治療――根治性の高い局所療法の確立をめざして……馬場雅行・他 詳細
肝胆膵癌
肝癌の粒子線治療……加藤博敏・安田茂雄 詳細
膵癌の化学放射線療法の問題点……宇野隆 詳細
大腸癌
局所進行下部直腸癌に対する術前化学放射線同時併用療法……小口正彦 詳細
再発直腸癌および直腸癌の遠隔転移の放射線治療……唐澤克之 詳細
泌尿器科腫瘍(前立腺のみ)
前立腺癌放射線治療における臓器位置の変化と治療計画……清水伸一 詳細
強度変調放射線治療(IMRT)の現状と将来展望……溝脇尚志 詳細
前立腺癌に対する粒子線治療……出水祐介・菱川良夫 詳細
I-125シード療法における線量増加……萬篤憲・戸矢和仁 詳細
高線量率組織内照射……平塚純一 詳細
前立腺癌に対するホルモン併用放射線治療の現状──ホルモン療法の併用によって高リスク前立腺癌は治療可能か……青木学 詳細
前立腺癌術後症例に対する術後補助および救済放射線治療の考え方……中村和正 詳細
婦人科腫瘍
子宮頸癌に対する化学放射線療法──現況と課題……戸板孝文 詳細
子宮頸癌における画像誘導小線源治療……幡野和男・他 詳細
血液腫瘍(リンパ腫)(ゼヴァリンは除く)
悪性リンパ腫での放射線治療の役割──この組織亜型には放射線治療を!……磯部公一 詳細
悪性リンパ腫の標的療法と放射線治療──びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を中心に……伊丹純 詳細
小児腫瘍
小児腫瘍に対する放射線治療と合併症……副島俊典 詳細
骨軟部腫瘍
有痛性骨転移に対する一回照射・再照射……伊藤芳紀 詳細
仙骨脊索腫の重粒子線治療……今井礼子・鎌田正 詳細
内用療法(ストロンチウム-89)
ストロンチウム-89による多発性骨転移の治療──新しくはじめる施設へ……西尾正道 詳細
緩和医療
緩和医療における放射線治療の役割──とくに骨転移治療を中心として……西村哲夫 詳細
良性疾患
ケロイドの放射線治療──最適線量と自己管理で最高のパフォーマンスを……宮下次廣 詳細
がん放射線治療UPDATE
227巻9号 2008年11月29日
週刊(B5判,228頁)
発行時参考価格 5,200円
注文コード:286190
雑誌コード:20475-11/29
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