内容紹介
第1巻の本書は,“歯髄保存の限界を求めて”という副題に示されているとおり,抜髄をしないさまざまな臨床的アプローチとそれらの術式の裏づけとなる生物学的な研究結果から,歯髄の生命力や歯髄保存の可能性について検証している.
目次
臨床編
1 歯髄の診断と保存処置
2 歯髄の電気診断 大多和由美・町田幸雄……35
3 う蝕病巣の無菌化療法を試みて
基礎編
1 歯髄の治癒・再生能力
2 神経からみた歯髄の治癒
要約と展望……101
第2章 象牙質知覚過敏-歯の痛みを制御できるか?……103
臨床編
1 象牙質知覚過敏症の処置
基礎編
1 象牙質の透過性と歯の痛み 須田英明……115
2 歯の痛みと神経 脇坂 聡……133
要約と展望……151
第3章 接着性レジン-レジンに歯髄為害性はないか?……153
臨床編
1 接着性レジンの臨床 山本共夫……153
基礎編
1 接着性レジン修復と覆髄の生物学的意義
2 接着性レジンに対する歯髄の反応
要約と展望……211
第4章 窩洞・歯冠形成-歯髄の涙?……213
臨床編
1 歯髄保護のための窩洞・歯冠形成法
基礎編
1 窩洞・歯冠形成と歯髄の血液動態
要約と展望……254
第5章 これからの歯内療法
1 歯の破折への対応 飯島国好……256
2 レーザーの歯内療法への応用
要約と展望……278
執筆者一覧…ix
索 引…280
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
下野正基
1945年 北海道に生まれる
1970年 東京歯科大学卒業
1976年 東京歯科大学助教授(病理学教室第2講座)
1991年 東京歯科大学教授(病理学講座)
飯島国好
1946年 長野県に生まれる
1972年 日本歯科大学卒業
1974年 東京都大田区に開業