口腔の病変部を立体観察できる画期的な書!
組織構造のバーチャル空間をカメラ視点で移動! 内部から構造を立体的に観察できる!
内容紹介
■DVDビデオ約45分(全91動画ファイル)
■動作環境:DVDビデオが視聴可能な環境
●これまでは平面的にしかみられなかった口腔病変を立体でみられるようにした画期的アトラス!
●組織標本の観察では理解しにくかったことも,立体構造をみることで,容易に,的確に理解できる! 歯牙のバーチャル空間をカメラ視点で移動させて,その内部構造を立体的に観察すれば新しい世界が広がる!
●観察対象の組織構造と病変には1〜34(全91動画ファイル)までの通し番号を付し,それぞれ最初に立体観察の対象となる諸組織や実体画像を示し,次に立体構築像を提示.収録した動画の番号は書籍写真に添えている.
●VIII章「立体構築の製作プロセスと実例紹介」は,立体構造作製をめざす方には最適のテキスト.
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■観たい対象物を再現した立体構築像を作製できるようになって 【序文より抜粋】
病理学の講義室や実習室では,組織画像のスライドを提示しながらと説明するが,聴き入る学生は「本当に全部の細胞がつながっているの?」と訝しげな眼差しを向けてくることも多い.このような疑問に答えるには,観察対象物の立体構造を示すことが最も簡明である.
われわれの研究室では,さまざまな組織構造と病変を立体観察することを目標として,組織アレイ法による連続薄切標本の作製,免疫組織化学などの染色法と画像撮影システム,数百枚の連続画像を立体構築できるコンピュータ処理システムを整備してきた.試行錯誤に数年間を費やしてきたが,ようやく観たい対象物を再現した立体構築像を作製できるようになった.
組織構造や病変を立体観察するうえでは,印刷された静止画像だけでは不十分なため,動画編集した立体画像をDVDビデオに収録している.特に,バーチャル空間でカメラ視点を移動させて内部構造を観察することにより,従来の形態学では捉えがたい情報が得られていると考えている.
目次
II.癌病変の増殖・浸潤
III.歯原性腫瘍
IV.唾液腺の病変
V.顎骨の病変
VI.歯の病変
VII.マウス硬組織の発生・成長・加齢変化の4次元観察
VIII.組織立体構築の制作プロセスと実例紹介
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
青葉孝昭【あおばたかあき】
1973年 大阪大学歯学部卒業,歯科医師免許取得
1978年 歯学博士号(大阪大学)
1973〜1985年 大阪大学歯学部口腔病理学助手および講師
1981年 Fogarty International Reseach Award
1985〜1993年 Forsyth Dental Center(米国ボストン)
1989〜1993年 NIHグラント審査委員
1991年 Forsyth Dental Center,Senior Member of the Staff
1994年〜 日本歯科大学病理学講座主任教授
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青葉孝昭 監修