やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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「臨床栄養」別冊
はじめてとりくむ小児の栄養ケア
病態別栄養食事指導ケースブック

定価 4,180円 (本体 3,800円+税10%)
  • 総頁数:296頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2020年8月
  • 注文コード:746480
  • 雑誌コード:09320-08

管理栄養士が行う小児の栄養ケアについて,病態別の栄養食事指導をわかりやすく解説!

内容紹介

●小児の栄養ケアについて,管理栄養士が具体的に何を行えばよいのか,その基礎的な知識から,病態別の栄養食事指導まで詳しくわかりやすく解説した一冊!
●前半の総論では,小児の臨床栄養にかかわる,管理栄養士が知っておきたい基礎知識を解説.
●後半の各論では,体重増加不良・低身長,食物アレルギー,学童思春期やせ・摂食障害,短腸症,炎症性腸疾患,単純性肥満・2型糖尿病,1型糖尿病,脂質代謝異常,ビタミンD欠乏性くる病,てんかん,ダウン症候群,プラダー・ウィリー症候群,心疾患,腎疾患,がん・血液疾患,重症心身障害児について,各病態の説明から具体的な栄養食事療法の実際を紹介.

序文

序
 小児の特徴は,背が伸びる,体重が増える,二次性徴があるなど「成長」すること,そして,歩く・走る,言葉を獲得し読み・書くなど「発達」することです.「栄養」はこの「成長と発達」を支える大きな力です.
 わが国では年間出生数が100万人を切り,超少子高齢社会となっています.思いもよらなかったCOVID-19感染症がパンデミックを起こし,人と人の距離を保つことが要求されています.もともと育児・食育をめぐる環境は年々悪化していたところに今回のCOVID-19禍です.孤立しがちな「子育て」の中で「栄養を通じた支援」は,今こそ必要です.
 「小児栄養」には成長・発達を支え,疾患を予防するといった「保健分野」と,疾患をもった子どもへの「病態栄養の分野」があります.前者では子どもたちが適切な食習慣を獲得するための食育的視点が必要です.後者では,疾患と病態を理解(サイエンス)したうえで,栄養状態や栄養素の過不足をアセスメントし,日常の食事や食生活の中で実行できる栄養食事療法に発展させる(アート),テーラーメイドのアプローチを行っていくことも必要です.患者と家族に寄り添いながら,その食生活が豊かで楽しいものとなるように,患者本人が理解し自ら行動できるように支援することが求められます.
 小児の臨床栄養に関する書籍は専門書をはじめ種々出版されていますが,管理栄養士が行う栄養食事指導について具体的に学べる本は多くありません.本書は,総論で小児に携わる管理栄養士にとって必要な基本的知識を学ぶことができるようになっています.また,各論では,各専門分野の医師が病態についてわかりやすく解説したうえで,具体的な症例を用いて,管理栄養士が患者と家族に対してどのように栄養食事指導を展開していくかを詳しく解説しています.管理栄養士だけでなく,小児栄養を学ぶ医師や他の医療者にも役立つ内容です.小児の臨床栄養にはじめて携わる管理栄養士や,栄養士養成施設で小児栄養を学ぶ皆様に参考にしていただき関係者にも利用していただいて,疾患をもつ患者の栄養食事療法のためにお役立ていただければ幸いです.
 最後に,ご多忙な中ご執筆賜りました著者の皆様方と,医歯薬出版編集部の斎藤絵里子氏のご協力で発刊にこぎつけましたことに深謝申し上げます.
 2020年7月
 編者 位田 忍
    西本裕紀子

目次

 序
 略語一覧
Part 1 総論 小児の臨床栄養に携わる管理栄養士が知っておきたい基礎知識
 1 小児医療をめぐる動向と小児の疾患分類(位田 忍)
 2 小児の特徴と成長のメカニズム(位田 忍)
 3 栄養療法が必要となる小児の疾患(川井正信)
 4 疾患をもつ小児の臨床栄養管理―管理栄養士の役割(西本裕紀子)
 5 小児の栄養アセスメント(惠谷ゆり)
 6 成長曲線,肥満度判定曲線と体格評価(川井正信)
 7 栄養摂取目標量の設定の基本(位田 忍)
 8 病院給食における小児食(麻原明美・西本裕紀子)
 9 母乳・ミルク・栄養剤の基礎知識(西本裕紀子・堀 香澄)
 10 疾患をもつ小児の離乳(加嶋倫子)
 11 小児の栄養食事指導で留意すべきこと(西本裕紀子)
 Column 小児専門管理栄養士制度(西本裕紀子)
Part 2 病態別 栄養食事指導ケースブック
 1 体重増加不良・低身長(川井正信・西本裕紀子)
 2 食物アレルギー(錦戸知喜・麻原明美)
 3 学童思春期やせ・摂食障害(庄司保子・伊藤真緒)
 4 短腸症(位田 忍・西本裕紀子)
 5 炎症性腸疾患(萩原真一郎・伊藤真緒・加嶋倫子)
 6 単純性肥満・2型糖尿病(川井正信・西本裕紀子・麻原明美)
 7 1型糖尿病(川井正信・加嶋倫子)
 8 脂質代謝異常(惠谷ゆり・加嶋倫子)
 9 ビタミンD欠乏性くる病(道上敏美・麻原明美)
 10 てんかん(ケトン食療法)(柳原恵子・伊藤真緒)
 11 ダウン症候群(植田紀美子・加嶋倫子)
 12 プラダー・ウィリー症候群(位田 忍・西本裕紀子)
 13 心疾患(髙橋邦彦・西本裕紀子)
 14 腎疾患(山村なつみ・加嶋倫子)
 15 がん・血液疾患(安井昌博・伊藤真緒)
 16 重症心身障害児(曹 英樹・西本裕紀子)
 Column 栄養食事指導の診療報酬(西本裕紀子)

 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【編者略歴】
位田 忍【いだしのぶ】 医師・博士(医学)
 大阪大学医学部卒業後,大阪大学小児科,淀川キリスト教病院小児科,米国コロンビア大学小児科リサーチフェロー,大阪大学小児科助手,フランスポールロアイヤル病院INSERM研究員,明和病院小児科を経て
 1991年7月 大阪母子医療センター(旧大阪府立母子保健総合医療センター)消化器・内分泌科科長
 2006年4月 同消化器・内分泌科主任部長/在宅医療支援室室長(兼務)
 2016年4月 同患者支援センター長/診療局長(兼務)
 2016年7月 同副院長
 2019年4月 同臨床検査科主任部長/患者支援センター副センター長/大阪府移行期医療支援センター長(兼務)
 現在に至る
 〈主な学会活動〉
 日本小児科学会(小児科専門医,日本小児連絡協議会栄養委員会前委員長),日本小児内分泌学会(内分泌学会専門医〈小児科〉,栄養委員会委員長),日本小児栄養消化器肝臓学会(認定医,代議員,栄養委員会委員長),日本小児栄養研究会(理事),日本臨床栄養学会(理事,小児栄養部会長),日本臨床栄養協会(理事)

西本裕紀子【にしもとゆきこ】 管理栄養士・博士(保健学)
 1986年 大阪市立環境科学研究所附設栄養専門学校卒業
 1986年 大阪母子医療センター(旧大阪府立母子保健総合医療センター)栄養管理室
 2009年 大阪府立大学総合リハビリテーション学部臨床講師(併任)
 2010年 大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科修士課程修了
 2012年 大阪母子医療センター栄養管理室副室長,現在に至る
 2013年 大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科博士後期課程修了
 2015年 同志社女子大学嘱託講師(併任)
 2018年 武庫川女子大学非常勤講師(併任)
 〈主な学会活動,受賞〉
 日本臨床栄養協会(理事),日本臨床栄養学会(評議員),日本糖尿病・妊娠学会(評議員),日本小児栄養研究会(運営委員),近畿栄養・輸液研究会(世話人),母子保健功労賞顕彰会母子保健奨励賞・毎日新聞社賞(2011年),日本臨床栄養協会学術賞(2018年),大阪府知事表彰(2019年)

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位田忍・西本裕紀子 編